&Kusunoki フツウトートvol.5

村松と他の誰かのコラボレーション企画「&」、第一弾は本店の作り手:楠が登場です

 

 

発売から数日、ありがたいことにご好評いただいています、フツウトート。※期間限定販売は終了しました

今日は生みの親である楠が、言い足りないことを存分に語ります。

 

楠ミシン

 

実はあまり悩まずに作ることができた気がします。

 

型紙

 

いつもは紙の上やパターンの状態で悩むことが多く、なかなか現物が完成しないんです。
頭の中で考え、絵に描いて考え、パターンで考え、紙の型出しで考え…そしてやっと
革でサンプル作り。これだけ考えたんだから、革で作る時に失敗したくない、という気持ちが
大きかったのかもしれません。

失敗しないで成功しようとしていたのかも…

それに、そこまでして作ると、なかなか良くないと思っても修正するのをふみとどまって
しまっていた気がします。

そんな時に、「とりあえず革で作ってみなよ!!」と村松さんが言ってくれたことが、
私にはとても新鮮でした。

 

やってみよう

縫ってみよう

 

まだ考えが固まっていないけど大丈夫だろうか…と不安もありました。
でも、背中を押してもらえたことで、新しい発見がありました。

やはり革で作らないと分からないこともある。

 

ひっくり返し

 

そしてもうひとつ、試作を自分で使ってみるというのも、今までの私にはなかったことでした。
今回のポケットのアイデアは師匠に言われて使ってみたから、悩みこみすぎず素直に
出てきたのかもしれないと思います。

 

作ったからこそ

 

だから、今回は苦労という苦労はした覚えがなく、
どんどん、作ってみる。そしてあるときは使ってみて、違うと思ったら直してみる。
だたそれだけなんです。

とても素直でシンプルなことの繰り返しでした。

そこで生まれたものは失敗ではなく大切な過程であって、最後まで形にすることで、
ムダではなくなる。

イメージと違うなと思ったサイズも、仕様も、ちゃんとカバンとして生きています。
最初から最後までとても楽しく、目の前のことに集中できました。

 

本店でも

 

そうして出来上がったフツウトートには、意味のないデザインやムダな作業はなく、

機能はデザインのために
デザインは機能のために

お互いがケンカをせず生かしあっているところ、シンプルと工夫が自分の満足する
配分でまざっているところが、気持ちが良くて気に入っています。

 

中を見ると

 

外から見ると「へー普通だね」
内を見ると「あれっ!普通じゃないね。おもしろいね」
これは私にとって最高のほめ言葉です。 

作るものに対しても、私自身に対しても同じことで、そうなりたいと思っている
ことのような気がしました。

外には、あからさまに出したくない。
分かる人には分かる、くらいでいいのです。
でも素直に好きと表現できるのも気持ちがいい。

ただ悩むのはそのバランス、これが難しい。

(分かる人には分かる)というこの考えは、少しへそ曲がりな気がしますが。
それも私らしさ、なのかもしれません。

 

今後もこのことをテーマとして、「普通、普通じゃない」とあがき、私の好きを探していきます。

 

 

 

 

続く

編集と文:岡松

 

&シリーズはこちらから

過去の試作レポートはこちらから

トートバッグ・本革レザートートバッグ一覧はこちら

肩掛けトートバッグ一覧はこちら

HERZ本店紹介ページへ

 

HERZ(ヘルツ)ブランドサイト

HERZ(ヘルツ)公式通販サイト

 

FACEBOOK

日々のあれこれを気ままに投稿中!!
鞄工房HERZ(ヘルツ)の公式Facebookページ