リバースレザー(Reverse Leather)について
リバースレザーは、文字通り床面に特殊な加工を施して、普通の革でいう「床面(裏)を表にして使用する」革で、よく革靴などに使われています。
そのため、通常の革の銀面(表)が裏になるので、内張りをしないHERZの作りならではの両面を活かせる作りで、革本来の素材感を出すことができます。銀面が裏になっているため、キズやシミ、皺が多く入っていますが、その表情も二つとしてない味として活かしています。
表も裏も関係なく使える革
バケッタ製法で作られるリバースのエイジング
バケッタ製法とは、イタリアに古くから続く手法で、牛脚油(すね骨や無蹄足を煮沸して採取した100%ピュアなオイル)で加脂する製法です。加工に時間がかかることと、脂が浸透しにくいという反面、使い込んだ時に、「独特の匂い」、「独特の色艶」、「一度浸透した油分がなかなか抜けない」という特徴があります。
そのため、オイルなどでメンテナンスする必要がほとんどありません。リバースを作っているバダラッシィ・カルロ社をはじめ、ごく僅かなタンナーによって継承されている伝統的な技術です。
革の経年変化について詳しく見る
革についてあらかじめ知ってほしいこと
リバース革の裏(銀面)には、革の経年変化を損なうような表面加工を施していないため、革に元々付いているキズやシミ、シワが多く入っています。また表(床面)も同様に革本来のキズが表立っている場合があることと、使ってゆく内にスエードのような若干の毛羽立ちが生じます。
それをあえて隠すような作りをせず、素材本来の姿を生かした仕上げになっています。予めご理解頂いた上でのお求めをお願いいたします。
デシ数の刻印について
リバース革の裏(銀面)には、仕上がった革の面積を示すデシ数が刻印されています。一部商品には刻印が入っている場合があります。刻印有無の選択は出来ませんので、予めご理解下さい(刻印の字体や色は革のロットにより、その都度変わります)。