History
1973年の創業当時から「丈夫で長く使える鞄」をテーマに、革製品を作り続けています。作り手やスタッフが増えると共に、多様なデザインが生まれ、500型以上の商品が生まれました。
50年の歴史の中で、多様化してきたHERZ製品のデザインを共に振り返り、製品にまつわる作り手、スタッフの記憶を覗いてみましょう。
二本ベルト2way
ショルダーバッグ(A-2)
カブトムシ・2way
ショルダーバッグ(A-3)
ショルダーボストン(A-4)
大型ギャジット
3wayリュック(A-21)
からげのボストンバッグ(A-24)
太ベルト・ショルダーバッグ(A-40)
総かぶせ・横型2way
ビジネスバッグ(BC-13)
学生鞄風・2wayビジネスバッグ(BC-16)
ベーシック
二本ベルトリュック(R-7)
財布の誕生
ペンケースの誕生
(KP-5・KP-26)
ダレスバッグ(BJ-1,2,3)誕生
ソフトダレスバッグ(BJ-68)
口枠ボストンバッグ(V-103)
多機能2way
ショルダーバッグ(CW-96)
創業者作のWシリーズ誕生
リバーシブルショルダーバッグ(ck-124)
ナレッジバッグ(CW-137)
縦型ランドセル・玉縫い(R-51-A)
ラックスリュック(R-143)
わんぱくリュック(R-144)
ガロンリュック(R-100)
パンタフレーム
シリーズ誕生
半かぶせの
二本ベルトリュック(R-152)
小型の二つ折り財布(WS-64)
ほぼ日手帳カバー(KB-104)
オーバルブリーフケース(G-40)
トリップバッグ
Trip Bag(A-102)
立体マチ・
ボディバッグ(F-5)
口枠キューブトート
(G-55)
コパンタショルダー(P-8)
フツウトート(T-3)
ビートルリュック(R-3)
アコーディオン
ウォレット(WL-4)
ぷっくりショルダー(CK-7)
ベリッシモリュック(R-17)
ダレスバッグ・
三部屋タイプ(BJ-8)
ライトウォレット(WS-1)
プチミニョン(Q-10)
ダレスリュック(BJ-10)
スマートキーケース(KE-3)
ロールトップバックパック(R-19)
多機能デイパック(R-21)
ビートランク(R-33)
トランク(TR-1)
セリニバッグ(Q-13)
二本ベルト2wayショルダーバッグ(A-2)
厚革で豪快に仕上げた鞄。箱型のようにコロンとした温かみのあるデザインはビジネス用としてはもちろん、普段にも使える万能なカバンです。
HERZ創業者近藤
コメント
【A-2 らしいバッグの完成】
革ヒモによる手縫いの時代が終わって、ようやく待望のミシンが1974年に導入され、同時に革の種類もひとつ(ラティーゴ)に絞り、ヘルツの方向性を決定づけてくれた第1号バッグがこのA-2です。
品番というのも初めて付けられました。A-1(当時は1番でした)です。
カバン専門店に第1号のAの1番を納品した翌日。お店からの”売れたよ”の電話連絡に涙、その時の喜びは今も鮮明です。乾杯しました。
ヘルツのデザインはこのA-2が原点といえます。
厚い革、太いステッチ、目立つカシメ、どっしりとして、とにかく丈夫。
ヘルツのDNAです。
進化はA-2から始まったと言えます。
カブトムシ・2wayショルダーバッグ(A-3)
まず他にはないデザイン。厚革の重厚な雰囲気がありながら、カブトムシのようにも見える愛嬌のあるフォルム。使い勝手だけではない面白さ、HERZらしさが感じられる鞄です。
HERZ創業者近藤
コメント
【A-3 売れなくてもいい】
出来上がった時、考え込んでしまったバッグです。
ウーン・・・変だね・・・いいけど売れない・・・。
作るのが大変・・・使いにくそう・・・。
とは言っても、なにか愛着というか眺めていると安心できそうな面白いバッグ。
「売れなくてもこれは残していこう」
そんな理由で今でも生き残っている話題のバッグ。
ニックネームは「かぶと虫」です。
ショルダーボストン(A-4)
有機的な形がハンドメイドの原点を思わせます。実際に作り手の中でも人気があり、私物として愛用しているスタッフもいます。
HERZ創業者近藤
コメント
【A-4 楽しく作る】
A-3(かぶと虫)の完成から3週間目に作ったバッグです。
売れそうになく、しかも作りが大変なA-3バッグの変更版として、のびのび無理せず、おおらかに作った物です。
楽しく素朴に作るとこんな風になるのだと、「ストレスなく作る」喜びを改めて知った、大きなズタ袋バッグです。
大型ギャジット3wayリュック(A-21)
ギャジットバッグを巨大にして作ったら、他にはない大きな3wayバッグに。旅慣れしたバックパッカーが背負っていそうなクラシックな雰囲気が魅力です。
HERZ創業者近藤
コメント
【A-21 思い切り大きく】
サイズ変更だけでできた力作。
自信作でもあります。
カメラバッグ(N-7)をなにげに眺めつつ・・・そうだ!でかくしてみよう!ヒトひとりが入るような大きさで。
ふっと思いついて、その日の夜には完成した超スピード仕上がりのバッグです。
作っていて気持ちをスッキリさせてくれる程の大きなバッグ。
大きすぎて、そうたくさんは売れないバッグでしょうが、これから先も廃盤品にならないよう、ずっと残していきたいA-21です。
ヘルツバッグのサイズ揃いが豊富な訳は、このA-21にあります。
夢だけはたくさん入り、便利なリュック!!
からげのボストンバッグ(A-24)
クラフトを感じる革鞄。縁部分のくしゅっとしたフォルムがインパクト大の個性派ボストンバッグです。
HERZ創業者近藤
コメント
【A-24 最古のバッグ】
革ヒモをからげて形にしていく。
ミシンがまだ手元になく、革に穴をあけ、ヒモの先端をかたくして、ひたすら通し続けて袋にする。なるほど、革2枚をこう繋ぐと立体になるのだと感動しながらの新鮮な日々の中で生まれたボストンバッグ。
”ミシンがあるといいなぁ”と鞄作りを始めた1973年。28歳の頃の作です。
品番に残っていて今も作られている最も古いバッグです。
太ベルト・ショルダーバッグ(A-40)
フタをとめる太い2本のベルトが印象的な鞄。書類サイズを意識せず、感覚的に作ったこともあり、縦横の比率が他の鞄とは異なり、ユニークな形に仕上がっています。
HERZ創業者近藤
コメント
【A-40 オーダー】
旧品番はB-2で、最古参バッグのひとつ。
1974年に制作。
近くの床屋さんのオーダーで作られた物です。
創業当初は個人オーダーが多く、デザインもお客様と相談しながら作り上げる事もありました。
そのお客様デザインをもらい受けて品番にした唯一のバッグです。
当時はまだ品番はつけてなく、ニックネームで呼んでいました。
このバッグの名は「バーバー」です。
総かぶせ・横型2wayビジネスバッグ(BC-13)
ヘルツを代表する総かぶせの鞄。厚い革を贅沢に使用した頑丈な作りと機能性で永く愛されてきたロングセラーバッグです。
HERZ創業者近藤
コメント
【BC-13 青春時代】
昭和の成長期。1980年に作ったバッグです。
街は「シンプル」を良しとする風潮に沸き、その頃のヘルツはシンプルとは無縁のデザインがほとんどでした。
さてどうしたものかと悩んだ末、そうだ、一枚革で覆ってしまえばいいと単純で安易な考えのもと、2日目には完成させたバッグで、相当売れました。
その後、BC-13はヘルツの顔として大活躍。
自作の「お気に入りバッグベスト5」に入ります。
1980年当時の前後5~6年間は今考えるとヘルツの青春時代そのものだったと言えるかもしれません。
24時間夢中に新作を考え、無心にミシンを踏み続けて大量のバッグを生み出したまさに「ヘルツ カンブリア紀」です。
学生鞄風・2wayビジネスバッグ(BC-16)
堅牢で飽きの来ないビジネスバッグを作りたいという思いから、このBC-16は誕生しました。クラシックな趣のベルト使いと前面の立体ポケット。利便性を考えた結果であるにも関わらず、個性的なデザインとしても生きています。
HERZ博多店作り手向
コメント
当時、僕は博多工房(現博多店)に所属して1年目で、工房長に師事していました。
その方から、今の僕の技術の基礎を教わりました。中でも印象深いのが、BC-16です。
1年後に到達する目標時間を設定して、ほぼ毎日数本作り続けるというのが日課。
ぶっちゃけ僕は不器用で、周りが普通に出来ることが出来なかったり、というのが結構あります。
その上、このBC-16というのが、1年目としては結構作るのが重い品番で・・・革は固いし、あまり漉くなと言われるし、本体の歪みは出るし、ミシンの調子は悪いし(これは言い訳。笑)。なので、本当に辛かった記憶しかない。いい大人が本気で泣いていました。
でも不思議と辞めたいという気持ちは湧かなかった。それは、環境が大きかったんだと思います。
周りは競争心剥き出しで、常に緊張感のある環境だったのですが、逆に「こんなにも自分をさらけ出していい場所があるんだ」って思えたんです。
自己主張しないと潰されると・・・振り返ると、かなり生意気な奴だったと思います。
なので、BC-16を見るたび、そういう事を思い出すと共に、初心に帰れるというか。
「BC-16を作ること」以上に「BC-16(とその周り)から教わったこと」の方が全然多いし、それは、あれから13年経った今の自分の大事な糧になっています。
ありがとう、BC-16。
ベーシック二本ベルトリュック(R-7)
創業者の近藤デザイン。ヨーロッパの子ども達が背負う学校鞄に触発されて、四角い鞄を背負うイメージで作りました。
NET工房作り手セイジ
コメント
このリュックが生まれたのは今から30年以上も前の事。
作り手のベテランNEZから聞いた話しですが、1980年頃モード系ファッションの流行でこのリュックの黒色がよく売れていたとか。発売当時の価格は19800円!
太めの2本前ベルト、ラウンド形状のファスナーポケット、楕円形のヘルツマーク。
決して派手な特徴のある鞄ではないけれど、ヘルツらしさの詰まった鞄。
流行りに左右されず長く使えるデザインで30年以上経った今でも決して古さを感じさせることがない。
これから30年後も作り続けていたい。
そう思わせる「ヘルツ」の鞄です。
財布の誕生(WS-3・WS-5・WS-8)
当時、小物の種類が少なかったため、お店のスタッフから「財布が欲しい!」という声が。
小さいパーツで作れることから、二つ折りのシンプルな財布が誕生しました。
HERZ大阪店作り手漆原
コメント
入社当初は二つ折り財布と言えば、WS-3、WS-5の2つしかありませんでしたが、最近では同じ系統でWS-8が誕生し、3兄弟の様になりました。
パーツの数が増えてゆくにつれ、1個の二つ折り財布の成長を見ている様だと今は思います。
ペンケースの誕生(KP-5・KP-26)
鞄作りに力を入れていたため、当時小物は非常に少なかったのですが、ペンケースについては、創業者の近藤が万年筆などを持ち歩くという理由からバリエーションは豊かでした。
HERZ大阪店スタッフ神原
コメント
昨年に入社し、入社間もない頃、お客様からKP-26のセミオーダーについてご相談がありました。
正直、小物はセミオーダーで変更できる箇所が限られているので、2色の革を使った2トーン仕様のご提案をしました。
ワンポイント程度にとどめたいとのことでしたので、通常であれば何もついていない、ファスナーの引手に革の引手をつけるご提案をし、それぞれの色の組み合わせを見ていただくため、革見本を持ち出し、検討いただいていました。
キャメルのKP-26だったのですが、レッドの引手を合わせた際、お客様が「エビフライみたいでかわいい!」とおっしゃり、そのままご注文くださったことが印象に残っています。
完成したものをお渡しする際にも「エビフライみたいでかわいい!注文してよかった」とすごく喜んでくださいました。
それからというもの、私の中でKP-26は「エビフライ」です(笑)。
これからも、喜んでいただけるようなご提案が出来るよう、がんばりたいですね。
ダレスバッグ(BJ-1,2,3)誕生
この当時はカッチリとしたバッグが少なく、HERZの上位モデルがあればいいなという理由で作ったバッグ。
ダレスというとマチ幅が広くて、仕切りが付いてるのが一般的。そこで初めに作ったモデルがBJ-2でした。
HERZ本店作り手NEZ
コメント
ヘルツのダレスバッグのはじまりは、30年ちかく前のこと。
作ってみたいと思いながらも、形は知っているものの、実際に手にとって見る機会もなかったある日のこと。
ヘルツの知り合いの方から修理してもらえないだろうかと古いダレスバッグを見させてもらうことに(現在、他社製品の修理はしておりません)。
前後の口枠のおさまり具合を厚みのあるラティーゴレザーで作れるように考えて、ダレスといえばマチ幅たっぷりで仕切りのある大容量のバッグだろうと試作開始しました。
形は出来上がったものの口枠が閉まらなかったり、口枠を閉じた時のおさまり具合が決まらなかったり、その都度修正しながら何度も試作を重ねてようやく商品として出せる形が完成。
ヘルツのダレス第一号は現在のBJ-2として永く定番として販売されています。
BJ-2はいかにもダレスバッグという形で作りましたが、マチ幅をスリムにしてシンプルなものにしたらビジネスバッグとして使いやすいものになるんじゃないかと作ったものが、BJ-1です。
次がBJ-3、その次がBJ-6と短期間に次々と型が出来ていきました。
(このあたりのダレス誕生物語は過去の特集ページでもご紹介しています)
https://www.herz-bag.jp/special/factory/dulles/
ヘルツで作るダレスタイプ(口枠式)の基本ルールが決まったことで、以来今までにビジネスバッグ、リュック、ボストンバッグなど、大きいものから小さいものまで様々なダレスタイプのバッグが数十型産まれることになりました。
ソフトダレスバッグ(BJ-68)
創業者:近藤デザインのロングセラービジネスバッグ。
デフォルトは2wayですが、3wayバッグにも変更可能で、サイズ展開も豊富です。
HERZ大阪店作り手内海
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私のこの鞄に対しての印象は新人の頃によく苦戦してきた鞄であり、色々な口枠カバンに精通する口枠のコツを掴むキッカケとなった想い入れのある鞄です。
スターレのようなソフトレザーのひっくり返しとは違い、2.0mmのラティーゴをひっくり返すにはとても力が必要で、慣れるまでには凄く時間がかかりました。
口枠は当時教育担当して頂いていた作り手の橋本さんに綺麗なアールになるまで細かくチェックして頂いて、曲げては戻しを繰り返し、ひぃーひぃー言いながら手を動かしていたのが思い出です。
今では口枠の整形に自信をもって取り組めているので、大変だったけど作り手として成長させてくれた鞄です。
口枠ボストンバッグ(V-103)
口枠でかっちりしたイメージが漂うボストンバッグ。サイズ展開もあり、普段使いから旅行用まで、用途によって合わせられます。
HERZ仙台店作り手増澤
コメント
この口枠ボストンシリーズの誕生には、実はBJ-68が深く関わっているんです。
昔、某ビールメーカーさんの懸賞品として、BJ-68を1000本!しかも短納期で作らなければならないという一大事がありました。
無事になんとか1000本のBJ-68は納品出来たのですが、その後に残されたのは大量の端革の山でした。
この端革をお金に変えないと赤字になってしまうという事態になり、残った大き目の端革を使って、商品を作ろうということになりました。
大き目と言っても、もうBJ-68は裁断できない大きさなので、短冊状に切り出したパーツを繋げた大きな盤面の口枠ボストンが生まれました。
初めは小さめのサイズからスタートしたのですが、最高7サイズの展開になりました(現在は3サイズ展開)。
シリーズで1番人気の現在のLサイズは当時の端革では裁断出来ない大きさなのです。
多機能2wayショルダーバッグ(CW-96)
ポケットが特徴の多機能バッグ。お客様のアイディア次第で、自由自在にお使いいただけます。
NET工房作り手桐生
コメント
この鞄の1番の特徴は、前面についてる2つの立体ポケットだと思います。
入社して半年で初めてこのポケットの作りを学び、驚きました。
入社前から鞄作りをしていた自分の中では考えもしないようなマチの作り方に戸惑い、正直めんどくさいなとも思ってしまいました(笑)。
入社半年ということで、作業の効率化を第一に考えてた自分は当時の師匠の教えを無視し、もっと効率的に作れるのではないかと模索を続けていました。
勝手な作り方をして作り直しになって怒られたり、効率化しようとしていたのに結局時間がかかってしまったりと散々でした。
試行錯誤の末、入社3年目の自分が今やってる手法は最初に師匠にも教えていただいた手法です(笑)。
原点回帰といえば聞こえがいいですが、自分より何年も前からHERZの鞄を作っていて作りもよく知る先人の教えを無下にしたのは非常にもったいないことをしたなと。
先輩の偉大さを実感する機会を与えてくれた鞄が自分の中ではCW-96です。
創業者作のWシリーズ誕生
「よりゴツく、頑丈な鞄を作りたい!」
創業者の近藤がその一心で仕上げた、より個性的で自由度が高いシリーズ
NET工房作り手福田
コメント
創業者モデルとして展開しているW-1・W-3は、まさに創業者:近藤そのもののように個性の塊の鞄です。
使用している革にはじまり、ステッチなどの縫製、金具、鹿角などHERZのスタンダードモデルとはかなり異なります。
私は創業者モデルを作成する時は近藤ならどのように仕上げていくだろうか?ということを考えながら大胆かつ繊細にミシンを踏んで作るようにしています。
そうすることで、武骨さや荒々しくもどこか柔らく優しい雰囲気が出てくる気がしています。
鞄のデザインはその時々によって流行り廃りがあったり、年月の経過と共に古さを感じたりするものもありますが、W-1・W-3については時が経っても古さを感じさせないモデルではないでしょうか。
それこそがW-1・W-3の一番の魅力だと思っています。
リバーシブルショルダーバッグ(CK-124)
HERZのロングセラーショルダーバッグ。実はこのバッグ、初めはリモコンなどを入れる椅子のカバーかけとして作ったものでした。
掛けることを前提に「二つ折り」になったデザインですが、今では、表裏で違った表情を楽しめる鞄として愛されています。
HERZ本店作り手西邑
コメント
この鞄はヘルツに入社して初めて作った鞄でした。
とにかく苦手でしたね。革が薄く、糸調子を合わせるのが難しくて、何度も縫い直した記憶があります。前ポケットの取り付けも難しいし、最後のひっくり返した後の整形もなかなか綺麗に決まらず、苦労していました。
正直、これが最初に作る鞄なのかと思ってました(笑)。
検品で整形がいいね、と言われるとちょっとテンションあがります。
ただ、今でも若干苦手です(笑)。
ナレッジバッグ (CW-137)
作り手:村松がHERZ入社後初めて作った鞄。
ビジネスにもカジュアルにもフィットするデザインはシンプルだからこそ。
基本は2wayタイプですが、リュックにもなる3way仕様が人気です。
HERZ本店作り手村松
コメント
「この革使っていいよ。」
15年前、入社してまだ間もないころ、唐突に創業者の近藤さんから革をもらったんです。
近藤コレクションが置いてある革の棚の中から一枚のヌメ革をひっぱり出してきて「この革を好きに使っていいから、その鞄作ってみなよ。」と。
僕が作りたい鞄のイラストをたくさん描いていたのを見てくれていたんです。
その後、もらった革で鞄を作り、自分で使いながら修正を加えていきました。最初は自分が欲しい鞄を作りたかっただけだったんですが、近藤さんや先輩方の助けを借りながら試作を繰り返し、気がつけばヘルツの定番商品になるという運びとなりました。
無事に定番になった数日後、近藤さんが検品台に置いてあったCW-137を見て「ずっと前から定番だったみたいな佇まいだね。」と言ってくれたんです。
その時に自分が作った鞄がヘルツの定番として認められたという実感が湧いて、とても誇らしく思ったことを今でもはっきりと覚えています。
縦型ランドセル・玉縫い(R-51-A)
HERZで唯一の縦型ランドセルはシンプルな半かぶせの二本ベルト仕様。
男の子・女の子問わず、最もお選び頂いている、ランドセルの中で一番人気のデザインとなっています。
HERZ大阪店スタッフ二見
コメント
約4年前、大学3年生の頃の話です。
私は家の近所で鰻屋さんのアルバイトをしておりました。
ある日、同い年の先輩が綺麗にエイジングのかかった素敵な革鞄(GR)を使っていたのです。
「可愛い!どこの?」と声をかけたのを今でも覚えています。
当時、革についての知識はほとんどありませんでしたが、オシャレだよな?と思っていたところでした。
一目見た瞬間、“ビビッ!これだーッ!!”
弟さんが小学生になるタイミングで購入して6年間使用したのち、姉である先輩がずっと愛用しているそうです。現在は大学院への通学やおでかけにピッタリだとか。
本店へ何度も足を運び、やっと手にしたMy ランドセル!(CA)
半かぶせと二本ベルトのクラシカルなデザインが本当に可愛いです。
先輩と出会っていなければ、HERZに出会っていなかったかもしれません。
R-51から私のHERZストーリーが始まりました。
ラックスリュック(R-143)
口枠タイプのロングセラーリュック。
仕事でも普段使いでも使えるシンプルなデザインなので、使う人を選びません。A4ファイルやノートPCも入るサイズでビジネスリュックとしても人気です。
HERZ本店作り手村松
コメント
このリュックを作ったのは今から15年ほど前。
僕は当時よく売れていたBJ-68シリーズをただひたすら作っていました。
朝から晩まで、ほぼ毎日。
同じ鞄をずっと作っていると、さすがに体が慣れてきます。そのうちに別のことを考えながらでもBJ-68を作れるようになっていました。
別のことと言っても考えるのはやはり鞄のこと。
手を動かしながら、頭の中では
「この口枠の構造は使いやすそうだな。」とか
「もっと柔らかい革で作ったらどうなるんだろう?」
なんて考えながらリュックのイメージを膨らませていきました。
日々の制作の中から生まれた鞄です。
わんぱくリュック(R-144)
旅に持って行きたい鞄を作るというコンセプトから生まれたリュック。
1泊(いっぱく=わんぱく)程度の小旅行に最適です。
全体的に柔らかい雰囲気を醸し出した表情が何よりも魅力的です。
NET工房作り手滑川
コメント
R-144を初めて見た時の印象は、HERZらしくないカバンで、「かわいいけどあまり売れないカバン」になるんだろうなと思いました。
創業者の近藤も同じようなことを言っており、「誰が買うんだ」などなど散々言っていたのを思い出します。
ところが、今ではHERZを代表するカバンになっており、作り手であるオルガンのマリさんには頭が上がりません。
自分は特に新人の頃、マリさんに指導を受けながらよく作っていました。
失敗してしまったことも多々あり、裁断のスズキさんに怒られないように、いないときにこっそり優しい先輩に裁断し直してもらったのを覚えています。
私自身にとって、思い出深いカバンの一つです。
ガロンリュック(R-100)
まさに大人のランドセルを思わせる箱型鞄。
沢山の荷物が入るので、仕事で荷物が多い方にはビジネスリュックとしてもおすすめです。シーン問わずでガンガン使い倒せるリュックです。
NET工房作り手今瀬
コメント
この鞄は私がこの会社に入社するきっかけになった鞄です。
入社する約5年前に購入してからヘルツの鞄に惚れ込んで、入社するまでに至りました。
実際入社して作れるようになるには他の人よりだいぶ時間がかかってしまいましたが、作れるようになった時はとても嬉しかったのを思い出します。
作るたびに初心に帰るというか、自分の原点を思い出させてくれる、そんな鞄です。
パンタフレームシリーズ誕生
仙台店店長:清水が始めたシリーズ。
このフレームは日本で取り扱っているところがなく、定番として作るのは難しい状況でしたが、イタリアに精通している知人と出会い、パンタフレームを仕入れることが出来るように。色々な偶然が重なり、現在は複数のパンタフレーム鞄が定番となっています。
HERZ仙台店作り手清水
コメント
”ヘルツイズム”っていう言葉があるんです。
21年前上京した当時、ヘルツ工房は渋谷2丁目のビルの地下一階にあり「明日納期」の鞄を今日仕上げて発送するという、戦場のような制作を毎日終電前後まで繰り広げていました。
ビールを呑みにもよく連れて行ってもらいました。バカ話と熱い鞄作りの話を沢山して、帰れないので工房に戻り、作業台の上で寝て翌日また仕事、何て事もよくありました。
僕にとって渋谷工房で働いた10年は、ヘルツの持つ凄いエネルギーに引き寄せられるようなワクワクする出来事に熱く燃えた、青春そのものでした。
そんな渋谷時代を締めくくったのがパンタシリーズ。
ヘルツイズムで5型の鞄を一気に作りました!
半かぶせの二本ベルトリュック(R-152)
クラシックなバックパックをイメージして作ったソフトレザーのリュックサック。
革を立体的に構成したHERZならではのデザインです。
HERZ大阪店作り手今井
コメント
ヘルツは新人が入社すると先輩の作り手が1人師匠として付いて指導します。
僕が入社した2010年、師匠はR-152の生みの親である内藤でした。
その後も同じタイミングで渋谷工房から大阪店に異動し、たくさん制作について話してきました。
内藤が作る個性的な鞄(CW-141・R-145・F-1など)の中でもR-152はHERZらしくもあり、一度見たら忘れないデザインでした。圧倒的なインパクトで衝撃を受けた鞄です。
小型の二つ折り財布(WS-64)
スタッフにも愛用者が多い財布。コンパクトながらメイン財布としても使えます。
小銭入れは使いやすいL字ファスナーで機能的です。
HERZ本店作り手沖泙
コメント
入社してから毎日のように作り続けた財布の一つがWS-64です。
小さくて手のひらサイズなのに、ファスナー付き小銭入れとカード入れがあり、機能的なのがこの財布の良いところ。
新人の頃は、カード入れとお札入れの革が何枚も重なっている部分を縫い付ける際に革が内側に入り込んで縫いきれなくて。
何度も失敗して、苦戦して、裁断し直してもらって、悩んで。
納得のいく綺麗な断面を作るにはどうしたら良いのか考えて、毎回緊張しながら縫っていた思い出があります。
手のひらに収まる商品だからこそ、ステッチが目につきやすく、少しのステッチの乱れも分かりやすい。
お客様には毎日何度も触る財布だからこそ気に入って、納得してお使い頂けるようこれからも緊張感を持って作っていきたい商品の1つです。
ほぼ日手帳カバー(KB-104)
大人気のほぼ日手帳カバー。内部にはくり抜きのカード入れとポケットが2つ、加えて革紐のしおりが2本付いています。文庫とカズン(A5)サイズの他、weeks用のカバーもございます。
HERZ本店事務スタッフ小野寺
コメント
学生時代(2005年頃)からほぼ日手帳を愛用していたので、是非ともヘルツの革でカバーを作りたいと一人画策していました。
当時の渋谷工房では、自分がいる事務所と作り手のNEZの机が近かったので、相談したところ、試作をしてくれることに。
長く使い続けられる手帳だと思っていたので、カバーは極力シンプルに。必要最小限の要素で十分という要望を見事に形にしてくれました。
定番化した時は、文庫本とA5サイズ(カズン)の展開でしたが、その後、weeks用も登場して現在のラインナップになっています。
ただ、自分は2018年からほぼ日5年手帳を愛用中なので、そろそろヘルツでも5年手帳用のカバーを作りたいなと一人画策しています(NEZに相談しようかな)。
オーバルブリーフケース(G-40)
重厚感とライトな感じを併せ持ったOrganのビジネスバッグ。
すっきりとした薄マチのバッグでありつつも、床に置いた時にしっかりと自立する構造が秀逸です。
Organ 作り手桃井
コメント
薄くて、しっかり自立して、中のものがとりやすい鞄って、あんまりないよなあ。という思いから作り始めた形ですが、何年使ってもしっかり立ってくれています。
ちなみに底部分の縫いは作り手泣かせです。
トリップバッグ・Trip Bag(A-102)
「駅のホームでドサッと置いて様になる鞄」
そんなイメージを体現したクラシカルな棒屋根かぶせの二部屋鞄です。
HERZ仙台店作り手清水
コメント
2013年ヘルツは創業40周年イベントに盛り上がっていました。
その頃、僕はオープン間もない仙台店と、始まったばかりの子育てで目が回りそうな日々を送っていました。
そんな中、年末に40周年記念でヘルツらしいクラシック鞄を出す企画をやるので作ってください。と依頼され、正直頭が真っ白になりました。
ヘルツイズム=近藤(創業者)イズムだと思っている僕は、近藤へのオマージュを込めて、
昔、近藤がディスプレイ用に作った鞄と、近藤から聞いていたカッコいい鞄のイメージの話を融合させた鞄を作ろう!と考えヘルツイズム=根性(笑)で作りました!
立体マチ・ボディバッグ(F-5)
とてもシンプルで、カジュアルに使えるボディバッグ。
ソフトレザーで柔らかい風合いに仕上げています。
身軽に動けるボディバッグは、休日の定番になりそうです。
HERZ大阪店作り手二宮
コメント
F-5は私が入社して、二個目に作り方を教えてもらった鞄です。
この鞄を教えてもらう時、マチ部分の内縫いと本体部分の外縫いにとても苦労しました。
マチ部分の内縫いは本体と長さが異なるので、自分でバランスを調整しながら縫うという事が難しく、苦労しました。
本体部分の外縫いは、ショルダーと本体をつなげる箇所の革が厚いため最初はズレやすくて・・・。また、糸の調整などいろいろな事を並行して考えながら作り上げていくのに苦労しました。
苦労した箇所を乗り越え、完成した時はとても達成感があり、印象に残っています。
口枠キューブトート(G-55)
ギボシで留め金具の主張を控え、落ち着いた盤面に仕上げたレディースバッグ。
ダレスバッグの象徴である口枠を採用、その作りを凝縮しつつも、柔らかい革で普段使いとして活躍するサイズに落とし込みました。
Organ作り手桃井
コメント
元々はサイズがもっと大きくて男性向けに作ったんですが、小さくしたらこっちの方がいいじゃん!となってデビューしました。
その後ショルダーバッグ仕様も登場しました。
コパンタショルダー(P-8)
昔ながらのクラシックなパンタフレームを使ったHERZらしいミニ鞄。
このフレームを使ったシリーズの中で最も小さなサイズ感ですが、男女年代問わず、普段使いできるデザインに仕上がりました。
HERZ仙台店スタッフ佐藤
コメント
入社して3年目の冬に行った「プレゼント企画」という企画からコパンタは生まれました。
プレゼントする誰かを思いながら作るというテーマでしたが、欲張りな私は自分へのご褒美で「とびっきりかっこよくて可愛い鞄を作ろう!!」と意気込みました。
当時、フランスかぶれでフランス映画三昧だった私は、作中のヒロインが持っているようなクラシカルな鞄に憧れがあり、
そのイメージとぴったりハマったのはパンタフレームを使用した鞄でした。
そして、早速パンタシリーズの生みの親、清水に制作をお願いし何度も試作を重ねてもらい完成しました。
できあがった時はもう嬉しくて舞い上がっていたところ、スタッフみんなで持ち上げ祭り上げてくれた出来事も。
このコパンタを見るたびセットで蘇る楽しい思い出です。
フツウトート(T-3)
シンプルだけど、シンプルではない、実用的なトートバッグ。
外見だけを見ると、ステッチもほぼ見えず、プレーンな見た目。ただ、内側には盤面をぐるっと回る4か所の大きなポケットがついています。
HERZ大阪店スタッフ高橋
コメント
この鞄を作った作り手と同期だった私高橋がご紹介致します。
同期の作り手が作った鞄で、初めて新作になったのがこのフツウトートのようです。
「自分が持ちたい鞄をつくろーって事で取り掛かり始めた鞄で、いつも作品っぽいものになりすぎてしまうから、もっとリアルにシンプルに考えて素直に作ろうって。」
それで完成した鞄みたいです。
ここからは僕自身が思う事を書こうと思います。
この鞄をよく見ると、縫い目が外側から見えない本当にシンプルな鞄で、さらに一枚革に近いくらいの革の使用量で、なんて贅沢な鞄なんだろうって。
こんなシンプルな鞄なのに拘りを感じた所は、内部に付いている4つのポケット。
鞄の口を折り返してからポケットを付ける事で芯にもなっていて、しっかりとした鞄が仕上がる仕組みになっているんだなって。
最初見た時、シンプルすぎない?と思いましたが、鞄の構造を見てみたり、作り手から話しを聞いてみたりして、よく見るとシンプルな拘った鞄でした。
ちなみに、最初はポケットを付ける事なんて考えていなかったみたいです。
ただ、行き詰まって作業が止まってしまって悩んでいる時に、思いついた妙案だったみたいで。
「行き詰まった時は、とにかく手を止めずに取り掛かるのを心掛ける」が教訓だとよく言っていました(笑) 。
これは尊敬している先輩の言葉だそうです。
ビートルリュック(R-3)
革の特性を活かした有機的なフォルムが独創的です。
丸みを帯びた鞄本体は、甲虫、はたまたロボットを思わせるデザインです。
A4ファイル・ノートPCも入るので、ビジネスリュックとしても使えます。
HERZ仙台店作り手永美
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日々作り手は、色々な鞄を作る中で、多少なりとも作る楽しさを感じながら制作にあたっています。
個人的に、このビートルリュックは作る楽しさを感じさせてくれる鞄のひとつです。
ハードとソフトの革質、曲線と直線のパーツをひとつひとつ組み合わせていき、最後に甲虫のような、堅く丸みのあるフォルムに仕上がると、なんとも言えない達成感が湧き上がってきます。
初めてこの鞄を作った時、プラモデルを作っては兄弟や親に見せてまわっていた子供時代のような、「できたぞー!」と自慢したくなったのを覚えています。
アコーディオンウォレット(WL-4)
アコーディオンのようなジャバラマチによる多収納な長財布。
L字ファスナーの小銭入れを含むと計四部屋で、クラシックな差し金具も特徴です。
HERZ本店作り手沖泙
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財布を持っていない人はなかなか居ないと思います。
そして同じ財布を持っている人に会うことはなかなかありません。
更に開け閉めがファスナーじゃない長財布には滅多に出会えません。
そんな中で、金具で開け閉めすると言うヘルツらしい長財布がWL-4だと思います。
ヘルツらしい見た目の財布ながら、カード収納が沢山あるところがこの財布の良い所です。
この財布を作る中で拘っているのが内側の小銭入れのファスナー部分です。
L字にのびるファスナーは緩く貼ってしまうとユラユラと歪んでしまう。
機能が変わらなかったとしても財布を開けた時に歪んでいるとどうしても気になってしまいます。
そこで試行錯誤する中でファスナーをピンと貼ると張りが出て歪まないことに気付きました。
使いやすいのはもちろんですが美しさを求め続けて行くのは職人をしていて楽しい部分です。
なかなかないデザイン、そしてヘルツらしさ、職人のこだわりのたくさん詰まったお財布です。
ぷっくりショルダー(CK-7)
きれいでふっくらとした立体的な曲線が特徴のショルダーバッグ。
3サイズ展開で用途に応じた使い分けが出来る鞄です。
HERZ名古屋店作り手草間
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名前の通り、この「ぷっくり」した見た目が気に入っています。
この部分のつくり方が他の鞄とは少し違うので、それをヘルツの厚革で果たしてつくれるのか、チャレンジでした。
やってみたら案外つくれてしまったんですけど、出来上がった時の「こんな縫い方ができるのか!」とワクワクした気持ちを今でも覚えています。
ヘルツに入社して2年。
まだ何をするにも上手くできず、もがいていた時期でしたが、そんな時に新しいものを作ることに楽しさを見出せたことは僕の中でも大きな転機でした。
ぷっくりとした見た目、それ以外はヘルツに昔からあったような普通のつくりの鞄です。
新作にできるなんて、つくっていた当時は思ってもみなかったけど、それを定番商品として世に出してくれるヘルツの懐深さに感謝しています。
そんな、形以外普通の鞄なんですけど、お客さんはみなさん、「この丸い形が可愛いね」と言ってくださって、ちゃんと伝わってるんだなぁと。
そういった言葉をいただく度に本当に嬉しく思っています。
ベリッシモリュック(R-17)
A4ファイルや13インチのノートパソコンも入る、シンプルで使いやすいリュック。
普段使いから旅行、ビジネスリュックとしてもおすすめです。
HERZ名古屋店作り手田中
コメント
自分が使いたい、似合うリュックを作りたいと思い、作り始めました。
そのため、サイズ感やデザインは自分が好きだ!と思えるものに。
定番化を目指して作っていたが、「いいけど、普通だよね」と反応はイマイチ・・・。
普通の何がダメなんだろうと悔しい思いをしていました。
しかし、旅モノとして販売し反応が良かったため、再度定番化に向けて改良を重ね、無事定番化となりました。
今となっては、"普通"っていうのはこの鞄に合っているのかなと思います。
自分が使いたい、似合うと思い作ったので、デザインの奇抜さやつくりより、使いやすさを求めて作ったので必然的に普通になったのかなと。
その普通さがベリッシモリュックの良さかなと思います。
自分で使っていて、使いやすいし自分に馴染んでるなと思うし、似合ってるねと言われると嬉しいです。
名前は同期の野中に付けてもらったのだが、最初の案はイケメンリュック。
あまりにも露骨だったので、他の言葉でいいのはないかと探していて出てきたのがベリッシモ(イタリア語でイケメン)でした。
ダレスバッグ・三部屋タイプ(BJ-8)
HERZダレスバッグシリーズの生みの親であるベテラン作り手による存在感抜群のダレスバッグ。
一番の特徴は、2枚の仕切りによる三部屋構造で、書類やパソコンなどを分けて収納しておけます。
NET工房作り手古川
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以前、地元のカフェでたまたま使ってくれている方を初めて拝見して、凄く絵になるし、かっこいいなって客観的に見て思いました。
BJ-2とざっくり構造を比べると仕切りが1つ増えるだけですが、それがすごく手数も増えて大変で、、、。
でも、それによって盤面の革の張りが出てヘルツの鞄の良さが詰まった鞄です。
ヘルツのダレスバッグの中でも1番高額で迫力のある鞄なので、作るときは気合い入れて"かっこよく仕上げよう!"って思って作っています。
ライトウォレット(WS-1)
柔らかい革で使いやすく、女性にも扱いやすいコンパクトサイズのライトウォレット。
小さいながらも専用の小銭・カード・お札入れを設けているので、しっかり整理も出来ます。
HERZ大阪店スタッフ大西
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まだまだライトウォレットが定番品になる前のこと。
大阪店制作の佐藤が20歳の記念に!とライトウォレットをプレゼントで作ってくれました。
よくよく周りを見てみると大阪店のスタッフが皆同じ財布を使っていて…。
聞くところによると"スタッフへのプレゼントはライトウォレットを渡す"というのが佐藤の十八番だったようです。
一時はみんなでおそろいの財布を使用していました。
そんな密かに大阪店内ブームだったライトウォレット。
現在は定番品になりお客様にも届けられるようになりました。
さらに品番が「WS-1」!1番ってなんだかニヤニヤしちゃいますね。
大阪店作り手加藤
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柔らかいソフトレザーで使いやすく老若男女問わず人気のライトウォレット。
僕がまだ入社して間もない頃、今とは違う異なるタイプが3型サンプルで販売されていました。
実際お客様に手に取ってもらい、お買い上げいただき、使っていただくなかで色々なお声を頂きました。
そして今のような仕様に絞られていき、サンプルから定番化までの工程を初めて間近で見ていたのを覚えています。
今でも時々WS-1を作るとその当時、定番化を目指して大阪店が一丸となっていた情景を思い出します。そんな思い入れの強い財布です。
プチミニョン(Q-10)
小さいけれど小さすぎない。
可愛らしさのあるミニマムなサイズに抑えつつも、必需品はしっかり入れられる絶妙な大きさのレディースバッグ。
カジュアルからシックな装いまで幅広く合わせられます。
HERZ仙台店作り手鈴木
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初めて見た時に、ヘルツの革でこんなに可愛い雰囲気が出せるのか!と衝撃を受けました。
ヘルツのレディースバッグの金字塔と言っても過言ではない鞄だと思います。
個人的には一番数を作っている品番で、人気商品ということもあり、これまでたくさんの数を作ってきました。
覚えたての頃はメモを片手に一つ一つ工程を確認しながら作っていました。
今では、考えるよりも先に手が動き、すごく集中して無心で製作しているときは、出来上がった鞄を見て「ほんとに私が作ったんだっけ?」と思うこともあります。
Q-10は作る工程を頭で覚えた先の「手が覚える」という感覚を初めて味わった思い入れのある品番です。
ダレスリュック(BJ-10)
ソフトダレスバッグ(BJ-68)を始め、ビジネスバッグとして人気の口枠ダレスの形をリュックに落とし込みました。
メンズレディース問わず使える見た目です。
NET工房作り手高山
コメント
ヘルツと言えば口枠を使った鞄が人気で、その中でもソフトレザーのR-143やBJ-68などが昔から人気です。
でも、作る側の目線だと、格好良いデザインで、完成した時の達成感が大きいハードレザーを使ったダレスバッグも意外と人気があります。
数あるダレスバッグの中でも比較的最初に教わることが多いBJ-10ですが、僕も初めて作ったハードレザーのダレスバッグがBJ-10でした。
シンプルな見た目のバッグですが、意外と作るときの難所があります。
それは、前ベルトに付く金具と、錠前本体の位置をきれいに合わせることです。
ヘルツでは手作りの温かみを出すために、口枠も手作業で形付けているのですが、少しでもずれてしまうと錠前の開け閉めがスムーズにいきません。
さらに、錠前本体は右回りのネジで留めるので、うっかりすると錠前自体が傾いてしまったりすることもあります。
そういった細かい調整をしつつ、硬い革を縫い込み口枠を仕上げた後、最後に閉める錠前の"カチャ"っという小気味好い音が達成感を感じさせてくれる。
そんな思い出のあるバッグです。
スマートキーケース(KE-3)
内縫いと革のワッシャーでマチ幅を持たせたスマートキーケース。
通常の鍵はもちろん、車のスマートキーなど、多少厚みのある鍵も収納出来るキーケースです。
HERZ博多店作り手熊谷
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スタートはお客さんからの声でした。
「車のスマートキーが入るキーケースが欲しい。」
この声が1人2人じゃなく、結構多かったと今でも覚えています。
そこで、博多店のみのサンプルでプロトタイプが出来ました。
これがまた、かなり反響も大きく・・・!
こんなに売れるんだったら定番化してもニーズはあると思い、改良を重ね、今の形になりました。
こぼれ話をしますが、今の定番の形になるまで凄く難航しました。
どうしても本店と博多店は距離が離れているので、試作のやり取りも時間がかかります。
意見もぶつかり、全然商品としてまとまらない。
最後は社長の野口まで出て来て、完成に至るというとても思い出深いエピソードがあります。
ロールトップバックパック(R-19)
2泊3日できるアウトドア系バックパックをイメージして作った大容量リュック。
キャンプや旅行はもちろん、タウンユースとしての使い方もおすすめです。
HERZ本店作り手西川
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「看板になるような迫力があるリュックが作りたい。」と思い、作り始めたのがきっかけでした。
当時お客様でヘルツのA-21を背負って世界一周の旅をしている方がいて、その方の影響もあり冒険に行きたくなるような迫力のあるバックパックを作ろうと思い、当時ヘルツにはないロールトップのバックパックに挑戦しました。
アウトドアのテイストを盛り込んだ鞄なので、世界一周とはいかないものの旅行やキャンプの相棒にして頂けたら嬉しいです。
多機能デイパック(R-21)
6つの収納部で荷物の仕分けも簡単。容量たっぷりのデイパックです。
後面はクッション付きの収納スペースでノートPCも安心収納出来ます。
NET工房作り手佐藤
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この鞄は自分の長いHERZ生活の中で唯一品番になった鞄です。
鞄をデザインして形にするのは凄く好きなのですが、自分が好きなように作るといつもヘルツっぽくならずに商品化されない・・・。
どうしたら商品化出来るか考え、出た答えが「HERZらしからぬHERZ」を作る!でした。
ヘルツっぽい物が作れないならまず自分の好きな物を作って、それをヘルツっぽく変換するっ!これしか道はないと思いました(笑)。
ファーストサンプルから不要な物を削ぎ落し、ヘルツらしさを足し、サンプルを作る事7~8本。自分らしさを残しつつ、ヘルツっぽいまさに「HERZらしからぬHERZ」が完成しました!
クラシカルな昭和のヘルツも良いですが、今っぽい令和のヘルツも是非使っていただきたいです。
ビートランク(R-33)
トランクのように180度フルオープンする大容量リュック。
B4用紙、13~15インチのノートパソコンも収納可能。旅行や出張、荷物が多い日のお出かけにおすすめです。
HERZ本店作り手木村
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ビートランク。
大きなビートルリュック。
ビートルリュックはデイリーサイズだけどもっと大きくしたい。出発地点はそこでした。
削いでいく物作りと足していく物作りがあるならビートランクは後者です。
なんとなく頭にあった大きさは旅行サイズ、出張サイズ、もしくは荷物の多い日常使い。
ビートルとトランク。ビートルトランクを作りたくて手を動かし始めました。
見た目、機能、容量のバランスに気をつけました。
ビートルリュック(R-3)からは革の張り感。
トランクからはガバッと開く横開き。
ランドセルのようなクッションの効いた背負い心地。
収納も多機能に。
PCからタブレットまで、それぞれピッタリ入るサイズの収納を備えています。
パーツ数、作業手数と共にヘルツ屈指の鞄ですが作り終えた後は登山したかのような達成感があります。
渾身の逸品です。いい鞄を作りましたので、是非一度ご覧ください。
トランク(TR-1)
5年余の歳月をかけて完成させた本格的な革製トランク」。
この造形でしか出せない雰囲気。ヘルツの革と作りだからこその本革トランクです。
旅行や出張に使う特別な鞄として。家具インテリアとして特別なものの収納に。
そこにあるだけでノスタルジーな雰囲気を演出してくれる唯一無二のカバンです。
NET工房作り手間所
コメント
トランクは約50年前、創業者の近藤が駆け出しの頃に手掛け、完成を目指し一人、二人と作り手を渡り歩いた鞄です。
ヘルツの製作は革の裁断以外の業務を作り手1人が完成まで手掛けるスタイル。
特に長丁場で難しく、精密さや造り、素材へのノウハウ等々が求められるこの鞄は、作り手を選ぶ面があります。
僕は他業種からの転職組でレザークラフトにも携わったことが無く、他の鞄メーカーや工房に在籍していたこともないので、HERZ勤続歴=革鞄作り歴です。
トランクはHERZで作りを習得してきた僕が、パンタシリーズやA-102を手掛けた師匠である清水へ送ったメッセージでもあり、等身大の自分です。
ヘルツで育った自分が思う鞄造りという仕事、憧れ、夢みたいなものを詰め込んで、来たる50thに向けて、そしてその先の未来を目指して完成させた鞄です。
セリニバッグ(Q-13)
まんまるなお月さまをイメージしたレディースハンドバッグ。
小さすぎず、荷物をしっかりと持ち歩きたい方におすすめのサイズです。
HERZ大阪店作り手小糠
コメント
はじめは、2019年のイタリア研修の際の旅モノとして作りました。
CK-19と似ていることもあり、定番化は難しいだろうと思っていたのですが、嬉しいことに大阪店の常連様がSNSにてたくさん投稿してくださっていたようで・・・。
そちらの反響が大きく定番化まで漕ぎ着けたお客様に大感謝な鞄です。