みなさんこんにちは。
裁断チームの鈴木です。
さて、今回は裁断チームについて説明したいと思います。
そう、チームと言うからには一人ではありません。
10年以上前は、一人でほとんど全てを裁断していましたが、現在では4人の
メンバーで日々、革の裁断作業をしています。
おおまか裁断には4つのポジションがありまして、
1 かたい鞄(キャメル色)
2 かたい鞄(チョコ、黒、グリーン、赤色)
3 やわらかい鞄(全色)
4 小物全般(財布やポーチ等、全色)
それぞれのポジションに特徴がありまして、例えばかたい鞄のポジションは
力(パワー)!!が必要です。
厚いかたい革を、できるだけ一回で切らなければなりません。
一回で切った方が、革のコバが、きれいに仕上がりますし、作業も速くなります。
あと、革自体も、けっこう重たいです。もちろん技術も必要ですが。
小物のポジションは、けっこう地味...というか、かなり地味です。
小さいパーツを朝から晩までひたすら裁断していく。
好き嫌いがはっきり分かれるポジションだと言えます。
と、こんな感じで日々やっておりますので、時に耐えられない若者も出てきます。
なので、励ましたり、気を使ったり、飲みに行ったり、
うそついたりして(悪い意味ではありません)、今日も裁断チームは元気で作業しています。
ちなみに僕は、地味な作業はかなり好きかも...
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天然素材の革は、色々考えながら切らないといけないって聴いたことがあります。出来上がりの形に直接影響する、かなり厳しさが必要な仕事のようですね。
切るときはやっぱり、革裁ち包丁使って切るんですか?
to Tさん
コメントありがとうございます。
そうなのです。
革一枚一枚の表情・皺の入り具合が違ってきます。
さらにヘルツの場合、使って頂くうちの経年変化を
楽しんで頂きたいので、表面に特に加工を施して
いません。
さらに、染色も職人が手作業で行っているので、
同じ色でも色合いが異なります。
こうした事柄を含めて、一つの鞄の裁断を行うことは
かなり繊細な仕事になりますが、スピードと正確さが
求められます。
切るときについてですが、ヘルツでは厚めの革でも
専用の大きなカッターを使うことが多いです。
革包丁を使うのは稀です。
カッターだと切れないと思われがちですが、実は
コバ面をきれいに切れることと手返しが良いので、
スピード性もあります。