みなさんこんにちは。
作り手で主に裁断を担当している鈴木です。
ついに年末がやってきましたね。
今年もあっという間でしたが、振り返って見ますと、
やはりそれなりに色々な事が有りました。
なかでも特に印象深い事を、一つ紹介したいと思います。
裁断の仕事に欠かせない物に、「型紙」 と、いう物が有ります。
この型紙がないと、裁断出来なくなってしまう物も多々あります。
ですから型紙は厳しく管理されていて、勝手に持ち出したりする事は
「御法度法度」 と、されています。
基本的には紛失などするはずが無いのです。
しかし、現実はやはり厳しいもので、わりとちょくちょく無くなります。
原因はいくつか有ります。
1 作業台の隙間に落としてしまい、紛失する。
2 型紙の上に、なにか物を置いてしまい発見出来なくなる。
3 自分のズボンのポケットに入れてしまい、紛失する。
(帰宅してお風呂に入る直前に発見する。)
4 他の型紙に混ぜてしまい、見失ってしまう。
5 宇宙人が何かの分析の為に黙って持ち出してしまう。
きっと言葉が通じないためでしょう。かなり迷惑しています。
ざっとこれらの原因が有ります。
(5は、はっきり究明できていませんが、他は全て現実におこった事です)
中でも4が一番多くおこります。
しかし、4は慣れっこで、比較的簡単に発見できます。
そんなおごった男をぶっつぶすような出来事があったのです。
ある日、一つのバッグを裁断しようとしました。
しかし、中に付くポケットの型紙が有りません。
すかさず後輩:Nに 「ここを探してくれ」と、頼み、僕は他の場所を探しました。
しかし、見つかりませんでした。
しかたがない。
裁断チーム四人全員で探しまくりました。
数分すると後輩:Iが発見しました。
その場所は、まさに、最初に後輩:Nに探させた場所でした。
僕はNに「ちゃんと探したのか?」と、言いました。
Nは見たと言いました。
僕は「新しい眼鏡にしろ」と、言いそうになりました。
(Nは眼鏡をかけています)
しかし、かつてNから、「これ以上見える眼鏡は作れません」と、
眼鏡屋さんに言われたことが有る。
と、言う話を思い出し、言うのを止めました。
なんか違う事を言ってやろうと思いましたが、言葉がうかびませんでした。
(凄い敗北感を感じました。)
その日は他にも色々と出来事が有り、今年一番遅く迄の仕事になりました。
「ふーっ 疲れた...」
その日とはわずかに三日前。
僕の45回めの誕生日におこった出来事でした。
身も心もすり減った一日でした。
とても印象深い日でした。
きっと来年もこれくらいの事は何度も起こるでしょう。
もうじきやってくる冬休みを利用して、身も心も太らせて、
来年も訪れるであろう困難に備えたいと思っています。
まだ少し早いですが、世界中の皆さんに、今年もおつかれさまでした。
そして、来年もHERZをよろしくお願い致します。
ありがとうございました。