4/28(金)
スカイプをしながら、部分サンプルのことを詳しく聞いてもらいました。
そんな会話をしているうちに野中さんの鞄が面白そうだから、いっそのこと私のはやめて一緒に作るのもいいかもという気分になってきました。
でも。
色々考えをめぐらせて、やっぱり私は私のをやろう。
野中さんは新しいものを作って楽しんでいる。
何だかうらやましい!
私もやりたい!
少し前、電話で縦型のトートショルダーを作ってみると話していたので、それから始めました。
前回の、スタンドポーチを大きくしたショルダーバッグを縦に引き延ばしたんです。
“とりあえず作ってみよう”だったため底のサイズはそのまま。ポケットはショルダー本体の型紙を利用しました。
とにかく早く見てみたかった。
こんなとりあえず感満載だけど大丈夫かな。
スカイプの後ですぐに裁断をしました。
そして切ったものを机の上に置き。。。
…とそのとき降ってきました。それは突然に。
たまたま裁断した革を並べてみたところ革に巻き癖がついていてふわっと?うねっていました。
それがまるで外縫いのシルエットみたいだったんです。
あーーーこれ、かっこいい!!!!!!
こっちやりたい!!!!!
4/29(土)
初めにイメージしていた縦型はファーストサンプルのショルダーただ縦にのばし、同じようにファスナーをつけ、ショルダーをつける。そこに取っ手を追加する。
作りは全く一緒で考えていました。
たまたま裁断の時にかたい革でもやってみようかなと変えたことでこのミラクルがおきたんです。
それから定番のペン立て(KZ-89-W)を作ったことがあったことも大きく影響していると思いました。
これできる!
ショルダーはない方がいいな。
んーーファスナーもなくていいな。
シンプルに取っ手も短めに。
ちょっと持つには重たいかな?とも思いますが今回はかっこよくシンプルにいきたい。
イメージがワ~と溢れてきました。
こんなこと想像してなかったな。
このまま私のは進化せずにいくのか。とばかり思っていたので。
本当に突然。
不思議なものです。
ショルダーでもないし、ファスナーもない。外縫いだし。
全然違う。
こんなに違っていいのかな。とふと考えました。
でも野中さんもあれだけ自由に楽しんでいるんだ。
私もこれでいいのだ!
と思えてきました。
やっぱり一人なら出来ていない。
わあ~これで私もワクワク楽しめる!
それにしてもこの一日の流れはすごかった。
独りで悩む、もしくは悩まずにもくもくと作る。
色々ありますが、誰かと作ると思わぬ方向へ行ったり、やめたり。
不思議なことが本当に起きるんだなと実感しました。
これが世にいう化学反応というやつでしょうか。
色んな人がいるっていいな。ヘルツってそれがあふれてる。
と一瞬無限を感じて、ぽー。
アイディアって紙の上とか頭の中とかからじゃなくても、こういう交流の中からもいっぱい沸いてくる。
やってみてよかった。
手を動かし口を動かしたから出てきたんだろうな。
結局、ファスナータイプを置いといて外縫いタイプを仕上げた。
なかなかのイメージ通り。
作ってその日嬉しすぎて持ち帰ってしまいました。
見せびらかしたくて。誰に?誰かに。
次の日はお休みだったので持ってでかけました。誰かみてないかな~なんて考えながら電車の向かい側の人をチラ見。笑。
一日使ってやっぱり少し重かった。でもこれはいいのだ。これで。
5/1(月)
その後、少し冷静に。
作り的に改善できる方法はないだろうかと考えることにした。
そうそう忘れていたファスナータイプも作ることに。
私のイメージは完全に外縫いタイプにもっていかれていましたが、どうせつくるならと取っ手のデザインを変更。
ファスナーもついているので少し繊細な雰囲気に。
思っていたよりも縫いずらい箇所もありつつなんとか形に。
うん。
なげやりな言い方をしてしまいましたが、これはこれでいい具合にまとまったかも。
でも今回のイメージは違うんだな。
なんというかなるべく減らして、少し足りない感じ。そんな感じ。
東京⇔名古屋 それぞれ並走している二人がときどき交差する、日記形式の試作レポート