キナリ×キャメルの鞄たち。作り手のモノローグ形式でそれぞれの言いたいことをお送りします。
トップバッターは
紅一点、楠です。
今年もこの時期がやってまいりました!
と言いましてもまだ3回目なのですが。
実は今回は一回目の話し合いの前からやりたいものがあったんです!
去年のキャンバス企画のときから!
西邑のつくっていた収納ボックスを見たときに私は衝撃を受けたんです。
これはすごい!これは究極だ!と。
第一回の時はわからないことも多く、作りたい形をどうすればキャンバスでつくれるか?ということに集中していました。
イメージ通りには作れたのですが革にはないキャンバスの端のまとめ方法に頭を悩まされたりすることが多かったのです。
他の作り手も同じような悩みがあった影響からか第二回はキャンバスの端のまとめ方法をいかにスマートにシンプルにするかを重視したアイディアもいくつか出てきました。
私の作ったミニボンサックもその中のひとつでした。
そのときにこの収納ボックスも出てきて衝撃を受けたんです。
生地の端が折り畳まれることで全て上の部分にまとまるこの折り方。
正方形にすることで前面後面は生地がはじからはじまで重なりあい段差がない状態になるんです。
しかも一番上は5枚ぶんの生地が重なって結構な厚みです!
西邑が収納ボックスの説明をしているときに私はこっそりと薄型にして鞄が作れないかと展開図をメモメモしました。
うん!鞄にできる!!
私物で作ろうと決めていたのですが、あれよあれよと時はたち第三回の時期になってしまいました。
作ってみると想像よりも完成度も高く、せっかくなので企画の商品にすることにしました。
この折り方の特徴は前面後面は厚みが出て横と下は1枚になるというところです。
収納ボックスの場合は置いたままの状態で使うのでシンプルにそのままがよいのですが鞄となると持ち運んだり、置いたり触れたりが多くなるので横と下にも強度を持たせようと思いました。
5枚のキャンバスに負けない素材はヘルツならではの3.5mm厚の革だろうと思いこの小ささにゴツい革をもってきました。
マチ幅も極力薄くすることでこの密度はすごいものになります。
大きくなればなるほど空間が増えるため、かたまりとしての密度は減っていきます。
今回はこのキャンバスの折り方による密度をより分かりやすく最大限に生かすために小ぶりなものにしました。
その中でも最低限のものはおさまるように長財布、携帯、小ぶりなポーチ、ペットボトルもギリギリというサイズ感にしました。(いっぺんに入る訳ではありません)
ショルダーバッグにするかどうかも迷ったのですがこの形はカチッとしていて体に馴染むタイプではないのでショルダーにすると端がはねあがってしまうところがありハンドバッグ、もしくはかたかけにすることにしました。
去年から作りたかった待望の形なので今年出すことができてすごくうれしいです!一足早く私はサンプルを使っています!
キャンバスのカジュアルなイメージを少しだけ残しつつカッチリときれい目に持てる新しい雰囲気のハンドバッグになりました!
出来上がってみると意外と男性陣にも人気があり幅広く使える鞄になりました。短めにしてもつのがオススメです!
ここまで商品名に触れずにやってきましたが、食パンバッグ。。。
もう色と形と固さとまさに!!!とおもって自信をもってこの名前にしました!!
※ちなみに折り方の特性上、内側の横の隙間に小さなものが入り込むことがあります。
行方不明のものがある際はその隙間(三角の空間の中)をお探しください。
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