こんにちは!ヘルツ大阪店のスズキです。
前回のブログ「クラシック鞄修行 ~2wayショルダーバッグ(A-11) 前編~」から引き続き、クラシック品番の鞄、A-11について勉強させてもらいました!
ベテラン作り手 NEZの知る秘密
この後編では、ヘルツ最古参の作り手:NEZから聞いたA-11の秘密をお伝えします!A-11は、NEZが入社したころにはすでに存在した品番だそう!35、6年前にはHERZの看板を背負っていた大先輩なんですね。創業者である近藤が作った鞄だそうです。
実はこちらのA-11、昔はマチが2サイズでの展開だったそう。より汎用性が高かった、現存のマチが広いタイプの物が残ったようです。
A-11とA-10を並べてみました。なんだか形が似ている気がしませんか?
A-10番台の品番は、ファミリーなんだそうです。始めに出来たのはA-10。
A-10にポケットを付けてみよう、と出来たのがA-13。
A-10は外縫いだったから内縫いにしてみよう!と生まれたのがA-11・・・というように、もともとあった商品を作っているうちにアイデアが浮かび、バリエーションが増えていったようです。
作っているときのわくわく感が伝わってくるエピソードですね~!
作りにも秘密が隠されていました。マチのつぶれ&荷物の落下の防止についているフラップ。
ランドセルなどに付いているもの(上の写真)と少し仕様が違います。
今ではマチにフラップを縫い付ける作りを採用していますが、昔はマチからフラップまでぐるっと一枚の革で作っていたそう。
「マチが柔らかい印象で、フワッとした仕上がりになっているよね。」とNEZが話すのを聞き、たしかに!と思わず全力でうなずきました。玉縫いのコロンとした形もあわせて、近藤がより可愛らしい優しい雰囲気の鞄を作ろうとして生まれた鞄かもしれません。
クラシック品番って・・・
クラシック(A)品番の鞄はオンラインショップの商品ページで、“ヘルツの原点ともいえるレザーバッグたち”と紹介されています。今回、実際に使わせてもらったり、お話を聞いたりする中で、本当にクラシック品番の鞄から引き継がれてきたヘルツの歴史を感じることができました。
それは、あの鞄につながっていったのかも・・という作りの歴史から「自分が作りたいもの、作っていて楽しい物を作る!」という物作りに向き合う心の歴史まで。
今後は見るたびに、なんだかドラマを感じてしまいそうです。ご来店の際は、ぜひ手に取ってみてくださいね。こうして繋がってきた歴史を受けとって、次はどんな鞄が生み出されていくのかな~。
【大阪店】
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