仙台店発!アルトトート制作裏話

仙台店発!アルトトート制作裏話

こんにちは!ヘルツ仙台店の鈴木です。
皆さんヘルツ50周年の様々な企画、楽しんでいただいてますか?
今日は記念鞄の第4弾「アルトトート」のご紹介をしたいと思います。

 

アルトトート(CT-2304)

アルトトート(CT-2304)の裏話

【50周年記念鞄第四弾】アルトトート(CT-2304)の商品ページへ

こちらの鞄は仙台店発、わたくし鈴木が制作させていただきました。
いろいろと制作の裏話など、していけたらと思います!
熱くなりすぎて長くなりそうな予感がしますが、どうぞお付き合いください。

皆さんはヘルツといえば、どんなイメージをお持ちですか?
私の中では『ヘルツ=丈夫』というのが一番に浮かびます。「チンクワンタ(50周年記念特別革)」に初めて触った時、その分厚さに驚きました。厚さは丈夫さに繋がります。
それがとてもヘルツらしいと感じました。
この特別革の魅力を最大限に生かした丈夫な作りにしよう!と決めたところから制作が始まりました。

 

アルトトートの試作その1

こんな小さいサイズでまずはイメージを形にしてみたり、

 

アルトトートの試作その2

縦横比さまざま作ってみたり、とにかくたくさんたくさん試作の毎日でした。

 

アルトトートの完成版誕生

こうして出来上がったのが「アルトトート」です。

 

アルトトートの厚みにクローズアップ

丈夫さを保つため、革を極力漉かずに作れる構造を選び、

 

アルトトートの前面

革のワイルドな表情を楽しんでもらうため表にはポケットがありません。

 

アルトトートのヘリ巻き

使っているとどうしても擦れて負担がかかる場所には補強をしています。

 

アルトトートのパンダ

角にはパンダで補強を。

 

アルトトートの底鋲

底鋲もついています。

「アルト」はドイツ語で、「古い」や「年老いた」という意味があります。
丈夫なこの鞄は、きっと親子代々で使えると思います。

たくさん使ってもらって、引き継いでいってもらって、古くなっていってくれたらいいな。
という願いを込めてこの名前を付けました。

 

ここでまだ誰にも話していない、裏話をひとつ

鞄の「顔」でもある、この根革の部分。

アルトトートの取っ手

実はここが、一番の悩みの種でした。どんな形がいいか、絵に書いてみては、なんか違う、、
を繰り返し、かなり煮詰まってしまい、ずっと保留になっていました。

普段の仕事中も頭の片隅にはいつも根革のことがあって、日々悶々としていたところ、ある抜型が目に飛び込んできました。

あれ、使ってみたらどうだろう・・・?

仙台店の抜き型棚

この中から使うという発想はそれまで全然ありませんでした。

その日の仕事が終わり、早速試作に取り掛かると、
これだー!とビビビッと来て、運命の出会いに夜の工房で一人小躍りしました。笑

ヘルツには定番品の数だけ数えきれないほどの抜型があり、その一つひとつに歴史が詰まっています。

 

アルトトートの着用

新しいかたちを模索していたけど、50年という長い歴史の系譜を感じさせるこのかたちを顔に使うことに意味がある気がして、一番の悩みの種は一番のお気に入りのポイントになりました。

どの品番のものを使ったか、ぜひカタログで探してみてくださいね。

節目の年に自信を持ってお届けできる鞄が出来上がってとても嬉しく、これからの糧になる経験になりました。みなさんにも気に入ってもらえるよう願っています!

予想通り、かなり長くなってしまいました。最後までお読みくださって、ありがとうございます!
詳しい仕様などは、商品ページをぜひご覧ください。

まだまだ楽しい企画、そして記念鞄も待っています。
ヘルツ50周年、引き続きお楽しみください!それではまた~!

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