定番商品よりも挑戦的なサンプル品。
そのときどんなことを考えて、何を体現したくて、作るまでに至ったのか。
既に仕上がった鞄を軸にして思い出してみようという、口数少ない村松による
いつの間にかモノローグ形式の試作レポートスピンオフ企画。
本人的にはなぜか不完全燃焼気味だったVOL.5丸大オコシのボストンでは
鞄を仕上げた後に再び描いたスケッチをきっかけに、
「自分がイメージした理想の形が見たい」という気持ちが
作ることにおいて強いモチベーションになっていることを発見。
そこから進展をみせた模様を続編としてご報告します。
前回の鞄と違う部分は・・・?
エピソード0のBlogを書いてもらう時に、もう1回この鞄の
スケッチを何気なく描いたんだけど、
それが思いのほかしっくりきた。
これをそのまま形にできたらいい鞄ができそうって思ったんだ。
ここで言う「いい鞄」っていうのは自分が好きな鞄。
この鞄を作りたいって思った。
このスケッチがきっかけで1stサンプルを思い返してみて、
何が、イメージと違ったのかを考えてみたら、
サイズ、タテ×ヨコ×マチの全体的なバランス、
本体に対するフタの大きさ、フタの形。
って出してみると、構造以外ほとんど全部、違ったみたい。
1stサンプルを作った直後はボツにしようかとも思ってたんだけど、
このスケッチのおかげでサイズ、タテ×ヨコの比率とフタの
バランスなどを調整しながら、何個か作ってみようと思った。
気に入ったバランスが見つかるまで、何個も作るつもりだったんだけど、
今回は1個目(1stサンプルを入れると2個目)で
自分の好きなバランスで作れた。
スケッチと比べるとちょっと縦長なんだけど、
あんまり見慣れてない正方形のバランスもいいなあと思ってね。
これ気に入っちゃったなぁ!
後日
今後は、高さをおさえた普通のビジネスバッグの
比率でも作ってみようと思ってる。
細かい部分の微調整もやりながらいくつか作っていこうかな。
やはり自分が気に入っていると、作るのも楽しくなるようです。
続く
編集と文:岡松
今回の現品は明日7月3日(金)より本店に並びます。
仕様違いのタイプが増える可能性もありますので、そちらもお楽しみに。