僕はね、誰かと何かを一緒にやるってこと自体が好きなの。
おおよそ出会わないであろう、みたいな相性の合わなそうな人がいるってことが大事。
そうしないと、化学反応なんて起きないよ。
人間は、違う考えの人と話したり、合わせようとしたりして化学反応が起きるからこそ
面白いんじゃん!
とは創業者:近藤の話。
40年前、そんな近藤に引き寄せられ「楽しそうだから」という理由で気軽にメンバーが
増えていきました。
そんな有象無象の混沌とした雰囲気がバックボーンにあって、今でも実にバラエティ豊かな
メンバーが集い、わいわいとした喧騒の中でとてもまじめに鞄について考えています。
この、なんだかまとまりのない環境が存分に活かされているのが、新しいものを作る、
考える、創作のときではないでしょうか。
デザインだけを行うスタッフがいるわけではなく、様々な経歴の持ち主たちが
思いついたことを思いついた時に時間を見つけて作る───
ある人は朝早く、ある人は通常の製作が終わった後に。
独りで黙々と作業を進めるのが好きな人もいますが、
それでなくても誰かが作業台に向かっていれば、通りすがりや居合わせたスタッフが
好き勝手なことを話しながら、、
雑談から本気の話から、言いたいことを言い合って
話も鞄もいろいろな方向に転じる───
作業をしながら相談をしたり、創作と全く関係のない話からきっかけをつかめたり
もらったアドバイスを忠実に受け取るだけではなくてそれ以上を作ろうと躍起になったり。
HERZでは至って日常です。
という感じで普段は自由に創作していますが(自分が作りたいものを勝手に作るスタンスですが)
今回のスタートはいつもとちょっと違います。
それは、
師匠:村松からの課題に
弟子:楠が答えるということ。
それも、新しいものを作ろうとしている作り手には、なかなかの難題。
「普通=工夫しない」
という課題です。
続く
編集と文:岡松
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