作る度にA-3からかけ離れていく。それがまた楽しい。
A’-3 ブリーフケース
これは、現存するクラシックライン(A品番)をベースに村松が新しい鞄を作るという、
創業者:近藤発信、鞄を通じて2人が綴る不定期更新コンテンツです。
前回のそれから数週間…
淡々と、でもいつも近藤が言っていた言葉が頭の隅にあるようで、
作っては「違う」、作っては「まだ違う」を繰り返す日々が続きました。
最初はベルトの長さで本体の形を調節できる仕様を考えてはみたんだけど、
いまいちうまくいかなくて
いったんこれはおいといて、まずはブリーフケースとして考えて、
1本仕上げてみようと思った。
内縫いだと安定感がないので上げ底のつくりにしようかな…
口のファスナー周りは両サイドを小さくつまんで、
金具で留めようかと思ったんだけど、
これも意味がない気がして、でもうまくまとめられなくて、
結局カシメで留めることに…
かなり迷いながら作っていて、自分でも行き詰まってる感じがしてたんだけど、
この1本のおかげで次のアイデアが生まれたのかな。
今までこだわっていたA-3のキモであるこの「つまむ」部分を
なしにして、
切り込みで立体を出す。
ファスナーをぐいーっと横まで伸ばしてみる。
今回は思いつくままにどんどん作ってみました。
作る度にA-3(カブトムシ)からかけ離れていく。それがまた楽しい。
編集と文:岡松
今回のベースモデル:カブトムシ 2wayショルダーバッグ(A-3)
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