こんにちは、ONLINE SHOPの田中です。
現在、企画販売中の「旅モノ2016」
各店で個性的な旅モノがお披露目されていますが、ここでは一つの旅モノにピックアップ。
今回は、私の旅モノ「プランプショルダー(TB-1606)」のご紹介です。
プランプショルダー(TB-1606)
ふっくらコロンとしたフォルムのレディース肩掛けバッグ。
小ぶりですが、長財布や文庫本も入る容量を携えています。
ソフトレザーで軽く仕上げているので、女性が毎日負担なく使える鞄です。
作ったきっかけ
私はざっくりとした大きめのトートバッグが好きで、革・布素材問わず愛用しています。
荷物が沢山入って出し入れしやすいところも気にいっているのですが、
その大きさゆえ中で荷物が迷子になることも。
最近荷物が減ったこともあり、
「中身が一目で把握できる小ぶりなサイズ。
サッと掛けられて、それでいて女性っぽい形の肩掛け鞄が欲しいな。」
と思い始めたのがきっかけです。
イメージをすり合わせる難しさ
頭に浮かんだのが、前に古着屋さんで見たアンティークのクラシックな三角のバッグ。
そのイメージとマチの作りもやってみたいものがあったので、それを元に進めていきました。
作り手ではない私は、毎回作り手と話しながらイメージを形にしてもらいます。
今回お願いしたのが、本店作り手の北野。
自身の旅モノでは「W-3リュック」、定番では「2way口枠ボストンバッグ(V-2)」
「一本ベルトのクラシックボディバッグ(F-4)」等男らしい鞄を得意とする作り手です。
今回の私の旅モノはレディースバッグ。
北野にとっても自身では作らないタイプの鞄とあって、かなりの挑戦となりました!
「おにぎりのような三角で、マチは金具にストラップを通すとギュッとすぼまる
アコーディオンのような構造」
これを形にすべく、絵を描きながらああでもないこうでもないと何度も話しました。
↑振り返ると沢山の絵。段々と今の形に近づいています。
大まかな形とサイズ感が決まったところで、一度紙で形に。
そうして出来上がったのがこれ!
かなり近い形に!
これを元に、「もう少し三角っぽく」「もう少し角度が」、、、と微調整をしていきました。
作ってみて 作り手:北野
「田中がイメージしているフォルムに近づけるのが、とても難しかったです。
形を出すところと、ふわっとさせる所そのバランスをすり合わせるのが大変でした。
特にマチの作りは悩みました。」
「細かいところで言うと、僕のイメージでは、金具はこう綺麗に縦に並ぶものかと思っていて。
でもこの作りだとバラバラになっちゃう。」
「これをどうするかに悩んでいたのですが、田中に見せるとこの並んでいないのが良い!
と言われて驚きました。」
「フォルムに関しても、最初はサイドのマチが綺麗に收まる形がきちっと出るものを目指して
作っていました。」
「でも出来上がってみた時に、横がかなり出て膨らんだフォルムになったんですよね。」
「でもこれが意外にも可愛かった。
僕はわりと形がはっきりとしたカチッとしたものを作ることが多く、ふんわりしたものはあまり
自分の中には無かったので、こんなにサイドが出ていて良いのかな?と最初は思っていた
けれどやってみて、これも良いんだと色々と広がりました!」
使ってみて
実際に使ってみると、かなり使いやすくそれでいて身軽です!
余り意識していなかったのですが、底面が安定しているのでどこでもポンっと置いておけるのも
出先ではとてもいい。
自分でも毎日の通勤で使っています。
荷物を入れて革が馴染むと、ドイツホックも留め外ししやすく
肩に掛けたまま中身も確認しやすい!
オイルを塗って使用4ヶ月。大分革が柔らかくなりました。
仕様を変更した所
形が出るように、盤面にパイピングを入れました。
マチのDカンの取り付けを内側に縫い付け収まり良くし、上のボリュームをアップしました。
革が柔らかくなると、ここの開きが更に良くなると思います。
プロトタイプよりも大分コロンとしました。
拘りのポイントや気に入っている所
気に入っているのは、この三角丸なフォルム。
上がギュッとすぼまった形に拘りました。
使っていくと革が柔らかくなって、より収まりやすくなり、マチの開き具合も更に増すと思います。
女性の小脇に収まりやすいサイズ感と、ストラップとのバランスもポイントです。
終わりに
「今回の旅モノは北野ととことん話し、試作中は作り手:村松に「喧嘩してるの?」と
言われることも、、(笑)でも、そのかいあってお互いに良いと思える鞄が出来ました。
皆さんの日常でも活躍してくれたら嬉しいです。
柔らかくなってもきちんと感が出るので、毎日ガシガシ使ってもらえたらと思います。」