こんにちは、渋谷工房の作り手:斎藤です。
HERZのオリジナルレザーは、年数回に分けてイタリアのタンナーさんに作ってもらっているのですが、品質向上をはかるため、発注した革が出来上がる度、色味や質感などをチェックするための検品に向かいます。
作り手が毎回革の仕上がりをチェックします
唐突にスタートしましたが、そんなわけで先日イタリアに渡航しましたので、今回は商品ではなく、革を作る方の現場をご紹介しようと思います。
飛行機を乗り継いでフィレンツェへ。片道およそ15時間。
僕は今回で4度目の渡航ですが、長時間のフライトにはなかなか慣れません。
時差ボケと疲労でくたくたになりながら辿り着いた工場には、所狭しと革が積み上げられています。
今回は出来上がるまでの過程も色々と見させて頂きました。
本当にこれが普段見ている革になるの?と思ってしまう原皮。
大きな樽を使用して脂肪などの余分なモノを除去します。
ローラーで絞られていたり、
吊るしていたり、、
ざっくりとですが、普段なかなかお目にかかれない、本場フィレンツェの鞣しの工程には革を扱う者としてはやはりワクワクするものです。
しかし、工場見学ばかりしているわけにもいかず、仕上がった革をチェックしなければなりません。
その数なんと4000枚!!
ヘルツの検品チームは自分含め3人なので、ガンガン見なければあっという間に日が暮れてしまいます。
もちろん数日掛けて行いますが・・・。と、肝心の実作業をお見せしたかったのですが、黙々とやらなければ終わらない為(そしてとてつもなく地味)、全く写真を撮っていませんでした。
企画などで使う革も現地で見て選びます
長い長い検品作業が終わった後は、年末の企画に登場するかも?なサンプルの革を見に行ったりしました。ここからは色々と撮った写真をご紹介します。
真剣に革を選ぶ、本店の作り手:西川(左)とOrganの作り手:宮崎(右)。
あまり撮れなかった街の風景。
お肉!(フィレンツェ名物ビステッカ)
最後はビステッカで締めましたが、作る事以外でも皆様により良い商品をお届け出来るよう、作り手たちは日々励んでいます。
渋谷工房の企画も準備が進んでいます
そして僕が普段製作をしている渋谷工房では、以前ブログでもご紹介した厚革で作る商品企画が進行しています。幾度かの試作を経て、それぞれ完成しつつあります。
もうじきお披露目出来るかと思いますので、お楽しみに。