ぷっくりショルダーのお話

ぷっくりショルダーのお話

こんにちは!ヘルツ名古屋店の竹中です。
ヘルツは今年50周年もあり、各店舗盛り上がりをみせています。

皆さん、特設サイトの製品で振り返る50年というコンテンツはご覧になりましたか?

製品で振り返る50年

ヘルツには今や500型を超える革製品がありますが、それはスタッフ一人一人が新しいものを作れる・生み出せる環境が大きいかなと思います。
もちろん、名古屋店にも新作を生み出した作り手がいるので、当時の事を思い出してもらいながら話を聞きました。

第一回目はこちらの鞄です。

 

ぷっくりショルダー(CK-7)

ぷっくりショルダー(CK-7)

ぷっくりショルダー(CK-7)

CK-7の生みの親、名古屋店店長で作り手の【草間】です(写真左)。

竹中
ぷっくりショルダー(CK-7)は発売開始から約5年経ちましたが、当時のことをお聞きしたいです。」

草間
「ぷっくりは思い出深い鞄だから結構覚えているよ。少し忘れているとこもあるかもだけど(笑)」

竹中
「作ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?」

草間
「自分用にショルダーバッグが欲しいと思ったのが始まり。参考にと思って昔の鞄を見ていたらなんかいい感じと思う鞄が見つかった。」

竹中
「どんな鞄だったんですか?」

草間
「ヒッピーバッグって分かるかな~。インディアンが使っていそうな、からげられた鞄なんだけど、これを見たときにヘルツの革とミシンで作ってみたいと思ったんだ。通常は革の紐を通して形にしてあるからミシンを使うと面白そうだなって」

竹中
「なるほど。丸みとか雰囲気は似ているとこがありますね。」

草間
「ちょうどその時、名古屋店オリジナルのクリスマス企画というものをやっていて、スタッフ同士でプレゼントを渡すならのコンセプトで企画をやっていた。女性も男性も使えそうな鞄だったからこの企画でチャレンジしてみようと思って作ってみたんだ。」

作り手の草間とスタッフの竹中

※現在、クリスマス企画は終了しております。

竹中
「そこが始まりだったんですね。でも、自分が欲しい・使ってみたいと思わないとなかなか始まらないですよね。思い出のエピソードとかありますか?」

草間
「思い出というよりかは苦労したことの方が多いかな。あとは普通でいいのか悪いのか結構悩んだな。」

竹中
「なにかアクセントや目を引くポイントがあったほうが良いですもんね。」

草間
「ポイントは角の丸みや縫いになっていて、そこにめっちゃ集中した。最初から原型はほとんど変えていなくてサイズやベルト、ショルダーストラップの付け方を工夫しながら完成に近づけていった。」

竹中
「言い方はあれですけど、角のぷっくり以外結構普通ですよね。普通だからぷっくりの所がより際立っているのだと思います。」

ぷっくりショルダー(CK-7) 角の丸み

草間
「そうなんだよね。色々変えたりしてやってみたんだけど、どれもしっくりこなくて、逆に工夫する必要があるのかなと思った。一回元の状態に戻して一番大事なぷっくりしたところのパーツや形の微調整に重点を置いて作ることにしたんだ。」

竹中
「なんだかんだヘルツの鞄って感じがしますよね。ぷっくりの所だけ目立つって感じではなく他の所ともうまくバランスが取れているというか。」

草間
「他のスタッフからも昔からありそうだなと言われてうれしかったな~。ありそうでなかった鞄ができてよかったよ。」

竹中
「LサイズはS・Mサイズに比べるとかなり大きいですが、もともと作ろうと考えていたのですか?」

草間
「もともとはなくて、A4が入るショルダーも欲しいといわれて後から作って、S・Mサイズにデザインを似せていくのが難しかった。丸みのアールが一番難しくてなかなかうまくいかなかった。少し違うと全体のバランスがおかしくなるからそのあたりの微調整も何回もやったな~(笑)」

竹中
「今では兄弟のような感じになっているのにそこにいくまでの道のりは大変だったんですね。苦労話ばかり聞きましたが、逆に嬉しかったことってありますか?」

草間
「奥さんから可愛いと言ってもらえたのは嬉しかったな。」

作り手の草間とスタッフの竹中2

竹中
「一番嬉しいやつ(笑)」

草間
「もちろんお客様から言ってもらえるのも嬉しいけど、ぷっくり感が好きとか可愛いって頑張ったところがちゃんと伝わっているのは、こだわってよかったなって思う。」

竹中
「お客様と話していて女性の方も男性の方も丸みの所が良い感じと皆さん言っています。」

草間
「ケルントート・リュックってあるけど、いま新作として発売されたら名前は間違いなくケルンショルダーかな。でもぷっくりって名前の方がにあっているかな。」

竹中
「名は体を表すといいますが、まさにこの鞄にピッタリな名前ですね。発売から5年経ちますが、今思うことは何かありますか?」

草間
「お客様からのご注文で作ると良いなーって、作ってよかったなと感じることがある。やりたいことがあればとりあえずやってみる。それでダメならトライ&エラーで手を動かし続けるのが大事だなと教えてくれたのが、この鞄だと改めて思うよ。」

作り手の草間とスタッフの竹中3

まだまだ伝えたいことはたくさんありますが、草間に直接お話を聞いてみるのも良いと思います。
喜んで話してくれますよ。

第二回目も楽しみにしていてくださいね。それでは、また次回。

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