新作2way口枠ミニショルダーの作り手インタビュー

新作2way口枠ミニショルダーの作り手インタビュー

こんにちは、HERZオンラインショップの松下です。

今回はこの冬の新作2way口枠ミニショルダー(CW-7)について、生みの親である作り手:木村に制作話を伺いました。
緊急事態宣言が発令中ということもあり、今回は初めてリモートでのインタビューです。

 

2way口枠ミニショルダー(CW-7)革色全5色を並べた様子

2way口枠ミニショルダー(CW-7)の作り手にリモートでインタビューをする様子

(本店作り手:木村の様子。これまでも新作鞄を多数手掛けています。)

松下
「早速ですが、こちらの鞄を最初に作ったのはいつ頃でしょうか?」

木村
「これは2014年!まだヘルツ博多店にいた頃に『カジュアルなミドルサイズの口枠ショルダー』っていうテーマで作り始めて、、、その当時ミニドクターバッグ(CW-106)をよく参考にしてたよ。」

 

2way口枠ミニショルダー(CW-7)と、参考にしたミニドクターバッグ(CW-106)

(左:2way口枠ミニショルダー(CW-7)/右:ミニドクターバッグ(CW-106))

木村
「このクラシカルな丸形錠前と、張りのあるカッチリした感じが好きなんだけど、自分が普段使うにはもう少しカジュアルなのが良いなって思って、、、対になるようなカジュアルな鞄を作ってみようかなって考えて出来たのがこの鞄。」

松下
「なるほど~。木村さんといえばビートルリュック(R-3)プリンショルダー(CW-6)といった、ラティーゴのカッチリした革の質感がお好きなイメージなんですが、今回はあえてスターレで仕上げたんですか?」
(※ヘルツオリジナルレザーについてはこちら)

 

(左:ビートルリュック(R-3)/右:プリンショルダー(CW-6))

木村
「そうだね。確かにラティーゴの張りが好きだけど、今回は口枠を使った内縫いの構造だったし、デザイン的にも構造的にも柔らかさが必要だったから、必要な所に革を使い分けた意味合いの方が強いかな。まあ、、、柔らかいって、良いよね。(笑)」

松下
「ははは!でも実際に、メインはスターレで仕上げつつ鞄の底部分はしっかりラティーゴで補強してあって、丁度良いカジュアルさに出来上がっていると思います。少し前に西川さんの新作ロールトップバッグパックの作り手インタビューでも伺いましたが、革を使い分けることは鞄づくりの中でも特に大事なポイントの一つかもしれませんね。」

 

いろんな鞄の要素が詰まっています!

木村
「実はね、今回の新作はラックスリュック(R-143)と同じ口枠のサイズを使っているんだよ。マチ幅もラックスのWタイプと同じ幅。」

 

ラックスリュック(R-143)と2way口枠ミニショルダー(CW-7)

松下
「へえー!そうだったんですね。言われるまで気が付きませんでした。」

木村
「このサイズにしてはしっかりマチがあって、口枠が凄まじく大きく開くから、めちゃくちゃ荷物の出し入れがしやすいと思うよ。底板と底鋲も付属していてしっかり自立するし、、、。」

 

松下
「ラックスリュックほど高さがない分重心が下がって、底鋲・底板でしっかり支えられていますね。安定していて使いやすそうです。」

木村
「あとは、前ベルトの付け根も工夫してあるよ。これはダレスバッグ・二本手タイプ(BJ-7)と同じ付け方なんだけど、口枠部分と一緒に縫い付けることで、後面がより広く使えるようになるから良いなって思って。」

 

2way口枠ミニショルダー(CW-7)とミニドクターバッグ(CW-106) 後面の様子

木村
「今回の新作はミドルサイズだし、実用的にファスナーも付けるには後面ポケットを少しでも大きいサイズにしたかった。ダレスバッグ・二本手タイプ(BJ-7)は7年前にはまだ定番品として発売されていなかったから、長い期間少しずつ温めてきた甲斐があったなって思ったよ。(笑)」

松下
「そうだったんですね。ヘルツでは、前ベルトの付け根を後面にかぶせて縫われていることが多いですが、それぞれの鞄の構造に合った良さがありますね。」

 

参考にしたメロディカダレス(CW-4)

木村
「他にも、ストラップを引っかけるDカンの付け方は、メロディカダレス(CW-4)の作りと同じ。メロディカダレスの時はかなり横長フォルムだったから、なるべく口枠の端にストラップを付けられた方が、背負ったときに安定すると思ってこの作りにしたんだけど。今回もミドルサイズだし、より安定すると思ってこの付け方にした。」

松下
「なるほど。メロディカダレス生みの親ならではの視点ですね。いろんな鞄の要素がぎゅっと詰まっていつつも、しっかりまとまりが良く出来上がっているのが分かります。」

 

どこか愛らしい表情に

木村
「今回、一本ベルトっていうのは最初の段階で決まってたよ。二本だと両手を使ったりもするし、ワンアクションで開閉できるように手間を減らそうと思ったんだけど、どの留め具を使おうって考えた時に、この差し込み錠が良いなって思って。」

 

2way口枠ミニショルダー(CW-7)前ベルトの差し込み錠の様子

松下
「ああー、良いですよね。ヘルツらしさも感じられるし、何よりワンアクションで出来るのは便利ですね。」

木村
「それに、このサイズ感とフォルムにこのゴツめの錠前っていうのが可愛らしいというか、ブルドッグっぽいというか、、、犬が好きなんですよ。(笑)」

松下
「ははは!前作のプリンショルダー(CW-6)の制作話からも犬好きな様子が伝わってきましたね。中型サイズで重心が低くてぼてっとしたフォルム、鼻みたいに大きな錠前っていうバランスは、確かにちょっとブルドッグっぽいかも。」

木村
「口枠のベロ(つまみ)も、他の鞄よりちょっと大きめで、まさしくブルドッグのベロって感じでしょ?」

 

2way口枠ミニショルダー(CW-7)口枠つまみの様子

松下
「言われてみればそうですね!愛嬌のある感じはもちろんですが、きちんと実用的で使いやすそうです。錠前の大きさと合わせて前ベルトも太めだから、つまみの大きさもバランスよく見えます。」

 

相棒鞄にぜひ!

2way口枠ミニショルダー(CW-7)を見ながらインタビューに答える様子

松下
「沢山お話していただきましたが、よかったら最後にお客様に一言いただけますか?」

木村
「どうしよう、すぐに言葉が出てこない、、、。(笑)」

松下
「想いが強すぎて!では引き出しましょう。そうですね、カジュアルがテーマであるとのことですが、どんなふうに使っていただきたいですか?」

木村
「うーん。相棒みたいに使ってほしいですね。かわいいワンちゃんみたいに愛嬌のある鞄なので、日常の相棒として是非可愛がって下さい!」

 

2way口枠ミニショルダー(CW-7)革色全5色を並べた様子2

2way口枠ミニショルダー(CW-7)製品ページ

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