今回、新作として登場したプリンショルダー(CW-6)ですが、実は最初のサンプルが生まれてからおよそ8年の月日が流れており、満を持しての定番化となりました。
左から新品、使用歴約4年、約8年のいずれも革色キャメル。
そこで、実際にサンプル品を愛用していた本店スタッフ下川と作り手の木村がプリンショルダー(CW-6)についてのあれこれを語らいます。
プリンショルダーを作ったきっかけ
下川(写真左)
「木村さん、今回は私も4年間愛用させてもらっているプリンショルダーについて、裏話やら根掘り葉掘り聞いちゃいますね~。さっそくですが、この鞄っていつごろ考案したものなんですか?」
木村(写真右)
「最初にブログで紹介したのが、2012年12月12日だから結構前ですね…。もう8年くらいたっているのに驚き、桃の木、作り手の木村です」
下川
「さらっと自己紹介もありがとうございます(笑)。8年前となると、かなり寝かせた鞄だったんですね!」
木村
「そうなんです、なかなか定番にならず、長らく店舗で様子を見ていましたが、ブラッシュアップを経てこの度、定番化する事ができました。」
下川
「いや、本当に私も待ち望んでいた定番化です(パチパチ)!お店でも評判でした!ちなみに、そんなプリンショルダーを作るきっかけって何だったのですか?」
木村
「きっかけは、博多店勤務時代、先輩の作り手(熊谷)が乗っていたハーレーのツールバックをみて、カッコイイと思い、着想しました。
ショルダーバッグ(CP-38)の作りとかも参考にして、熊谷に相談しながら初期型を作りました。革の弾けんばかりのハリが出てて、育て甲斐のある本体に仕上がり、嬉しかったと記憶しています。」
下川
「ずーっと撫でていたくなるこの丸みを帯びたフォルムも、元はここからきたのか!私は特に下の丸みが好きでずっと触ってます。」
木村
「そうなんです、このどこから見ても丸い感じの起点はここからでした。当時はまだ作り手として駆け出しで繰り出せる技法が少ない。そんな中、出来る事を組み合わせて気持ちよく作ったのはよく覚えています。」
プリンショルダーの由来
木村
「完成後、じっくり観察していたら、何やら見覚えのある比率。気がつけば、実家の愛犬プリンみたいな鞄比に…(笑)。」
下川
「え、鞄が意図せず近づいていく。そんな”プリンショルダー”の由来でもある愛犬のプリンちゃんってどんなわんちゃんなんですか?」
木村
「よくぞ聞いてくれました!プリンはダックスとコーギーのミックス犬で、短足胴長で360度愛くるしさMAXなのです!」
下川
「うわぁ、これは可愛い!言われてみれば、確かに胴体の縦横比が似てる。」
木村
「でしょう~!無理矢理感はあるけど、なんとなくの比率が似てるんです。そして、どんなにヘトヘトで帰ってきてもドアを開けると「おかえりなさい!ところで散歩宜しく!」と迎えてくれる超一流のアニマルセラピストなのです!」
下川
「そんな超一流セラピストのプリンちゃんに似てるから、私も自然と癒されてたのかな(笑)。」
木村
「あるでしょう!なんせ超一流のセラピスト(笑)きっとそうに違いありません!」
下川
「そんなプリンショルダーって、サンプルから変わった所ってありますか?」
木村
「はい。改善点は、この鞄の魅力である革のハリ感がより出るようにした事です。以前よりハンドル周りをシンプルにしてシルエットに集中しました(現在サンプル仕様での受注は行っていません)。」
下川
「この方がより本体の曲線が際立って滑らかな感じですね~!ちなみに、その他のおすすめポイントはどこですか?強いて言うならここ!ってところ。」
木村
「片手でワンタッチ開閉できる錠前とサイズ感です。普段の荷物、例えばスマホ、キーケース、財布、ポーチ、メモ帳とペンとかがさっと入る、それでも少し余裕のある容量です。ちょいとお出かけをする時に一緒に連れ出してお散歩をすると喜んでくれる、そんな相棒みたいな存在になってもらえたら、鞄職人冥利につきます!」
下川
「なるほど。この錠前いいですよね!私もこの錠前使いやすいし、可愛いし大好きです!容量も、え?こんな入るの?って、驚くくらい入るな~って思った記憶があります。」
木村
「switch入ってる!ちょうど収まってますね。プリンショルダーを考案した時には、switchは出てないので意識していませんでしたが、ジャストフィット!」
下川
「試しに入れてみたら丁度よくて重宝しています。さてさて木村さん、このプリンショルダー特集ページをご覧の皆様に一言!」
木村
「末長く散歩宜しく!革のハリをよく感じられる鞄です。エイジング表情の変化をお楽しみください。」
下川
「中盤から鞄の紹介よりプリンちゃんの紹介になっちゃっいましたね(笑)木村さんのプリン愛が伝わってきます!」
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