こんにちは!ヘルツ名古屋店の竹中です。
ヘルツには今や500型を超える革製品がありますが、それはスタッフ一人一人が新しいものを作れる・生み出せる環境が大きいかなと思います。
もちろん、名古屋店にも新作を生み出した作り手がいるので、当時の事を思い出してもらいながら話を聞きました。
第一回目は、ぷっくりショルダー(CK-7)を生み出した草間に話を聞きましたが、第二回目の鞄はこちらです。
ベリッシモリュック(R-17)
竹中
「第一回目は草間さんのぷっくりショルダーでしたが、今回はベリッシモリュックについて聞いていきたいです!」
田中
「一日あっても足らないだろうけど大丈夫?」
竹中
「だ、大丈夫です!
それでは、作り始めたきっかけはなんだったんですか? 」
田中
「もともと1本ベルトリュック(R-5)を使っていたんだけど、他の鞄も使ってみたくなったんだよね。なかなか自分に似合うリュックがなくて・・・。」
竹中
「2wayスクエアリュック(R-66)とか似合いそうですけどダメだったんですか?」
田中
「ダメだった(笑)。ちょうどその時に旅モノ企画があったから、それで作っちゃおうと思って作り始めたのがきっかけ。」
竹中
「ベストタイミング。コンセプトは自分に似合う鞄ですね。」
田中
「そうだね。大事なのは自分に似合うか似合わないか。その中にこんな機能が欲しいなとか、これくらいのサイズ感がいいなとかを詰め込んだリュックにしたんだ。」
竹中
「具体的にはどんなことを詰め込んだのですか?」
田中
「まずはサイズ感。撫で肩で肩幅が狭くて大きくてごついのは似合わないから、小ぶりなサイズにしてみた。通勤でも使いたいからA4とお弁当はしっかり入るサイズは欲しかった。」
竹中
「大きすぎず小さすぎずって良いサイズしていますよね。仕事でも使える鞄を探していて”これがいいな”って言うお客様もよくいます。」
田中
「うれしいね。いいなって言う言葉を聞くと作ってよかったなと思う。」
竹中
「ポケットも他のリュックに比べると多く付いていると思うのですが、ここも欲しかった機能のひとつですか?」
田中
「R-5を使っていてポケットがなかったから、あったらいいなと考えていて。小分けとかもできるし、便利になると思うんだよね。」
竹中
「あるかないかと言われたらあった方がいいですよね。小さいものとか底の方に行っちゃうと探すのも大変になりますよね。
最初に出来上がったときはどのような感じだったのですか?」
田中
「出来上がったものは、村松さん※に見てもらうのだけど「普通だね。」と反応が薄かったな~。(笑)
当時は目新しさとか革新的な感じが求められていた感じなのかなって。」
※村松さんとは、ガロンリュック(R-100)やラックスリュック(R-143)など数々の名作を生み出した作り手です。
竹中
「今だとお客様にも使いやすいものが求められていると思うのですが、当時は違ったのかもしれないですね。」
田中
「今は博多にいる向さんがサンプルを使ってくれて色々アドバイスをしてくれた。
後ろポケットが使いにくいとかストラップがクルクル回るなどなど・・・。
他にもいろんな人からアドバイスをもらって改良して今の形にしていったんだよね。」
竹中
「改良していく中で大変だったとか、苦労したことはありましたか?」
田中
「他との差別化を図ろうとする中で、シンプルにしたいけどアクセントも付けたいって悩んだ。
実際に旅モノで販売する前に、前面のファスナー向きを反対にしてみたり今だと二分割になっているけど分割をなしにしてみたり試作を色々重ねたな。」
(当時の写真を見せてもらいましたが、本当にたくさんの試作を重ねていたようで。その時の苦労がうかがえました。)
竹中
「サイズ違いや細かいところの仕様が違うなどかなりの数を作ったのですね。
その中でも今の形に落ち着いたのはなぜですか?」
田中
「実際に販売してみて反応が良かったのが大きいかな。これでも良いのかなと思えた。
その時には自分的にベストの形にできていたから、お客様が良いなと言ってくれたように感じてとてもうれしかったな。」
竹中
「直接お客様の反応がみられるのは嬉しいですよね。」
田中
「そうだね。最終的に満足できるものになったから、そこもうれしいところ。自分が欲しいと思うもの、使いたいと思うものを目指して作ってきたからね。」
竹中
「田中さん自身も長く使っていますよね。」
田中
「約5年くらい使っているけどそれくらいお気に入り。なんなら色違いで使ってもいいと思うくらい気に入っているよ。街中で背負っている人を見ると嬉しくなるな。」
竹中
「それは嬉しいですね!田中さんはこの鞄どのような方におすすめですか?」
田中
「年齢関係なしに男性女性、ビジネス・普段使いどちらにもおすすめ!
シンプルなリュックなのでごちゃごちゃしていなくてスッキリした感じが好きな方にはいいかもしれないね。」
竹中
「最後に何か伝えたいことはありますか?」
田中
「まだまだ話はありますが聞きたいことがあれば是非お店に来てください。お待ちしております!」
第二回目はベリッシモリュックの生みの親「田中」からお話しを聞きました。
ちなみに、ベリッシモリュックの名前の由来は当初イケメンリュックが候補に挙がっていたそうですが、露骨すぎるのでイタリア語でイケメンという意味の「ベリッシモ」にしたそうです。
それではまた次回。