ふたり、ときどき交信vol.8 東京編:楠

6/26(月)

前回は失敗に終わった野中の鞄の口回りの縫い方を再度考えてみました。
ああでもない、こうでもないと紙をいじくり回して立体にしたり。
やっぱり縫うの難しいのかな。。

その時ふとスタンドポーチはどうやって作っていたっけな。と思いました。

あっ!

・・・

もしかして同じ方法で出来るかも?!
手間は増えるけど、きれいに縫える方法かもしれない。

 

6/27(火)

少し小ぶりに野中の鞄の口回りを再現してつくってみました。
前日思い付いた方法で。

おっ!
スムーズに縫える。
いい具合かもしれない!

左右対称問題は型紙の工夫をしてみたがなかなかむずかしい。
でも細かいディティールを考えたらいけるのでは!?

 

6/29(木)

口回りだけ縫ってみるサンプルのつもりでしたが、せっかくなので底をつけてポーチのようなものにしてみました。
底は雰囲気に合わせていつもより曲線多めのアーモンド型です。
なかなかいい具合い。

 

7月始め頃

余談ですが?!
少し話はそれますが?!
いや戻りますがと言うべきか?!

そもそものきっかけであるスタンドポーチを改良してみることにした。
村松がペンケースを作っていたりポーチを作っていたことに刺激されたことなどで、現実的な視点で改良をしてみた。
うん。
イメージはほぼそのままに、作りやすくなった!
こんな風にこのやり取りをきっかけに、もともとのスタンドポーチまでもう一度考えることが出来ました。

 

スタンドポーチ(KF-1)は8月上旬より定番商品として発売されることになりました

 

7/7(日)

上広のアイディアをやってみることにした。
わりとスムーズに完成しました。
横部分に少し隙間はありますが
底はぐるっと一周縫うことができました。
うん。スッキリ!
思っていたよりもいい!
どうしよう。
私はどっちが好きだろう。

 

7/29(土)

元気そう

野中と久しぶりのスカイプ。
元気そう!

作っていた新型フィナンシェをみてもらった。
どれどれ?となるほど一見すると似ている初代フィナンシェと新型フィナンシェ。

フィナンシェ

本当に少しだけカットをしたくらいの違いですが作りとしては大きな違いが出ています。

 

初代は底を一周縫えないかわりに側面は上からしたまで縫えました。(左)
新型は底を一周縫うかわりに側面が下の少し手前で縫いが止まっています。(右)

右と左

前に作ったときもどうしようとなっていましたが、どちらかというと初代が好きでした。
でも今日みるとわからなくなってしまいました。
初代のシンプルな作りもいいし、新型の工夫をプラスしたスッキリさもいい。
名古屋に送って直接みてもらうことにしました。

 

そして野中のかばんの縫い方を考えて作ったサンプルのポーチ。

withスタンドポーチ

1枚革でつくるスタンドポーチの縫い方を参考に作ってみたという経緯を話してみました。
説明が難しく携帯でも作っている途中の写真を送ってみました。

なるほどー、これなら上手く縫えそう!と興味をもってもらえました。
次はその方法で作ってみたいという話になり早速このサンプルを名古屋店に送ることになりました。

スタンドポーチからスタートしたこのやり取りでしたが、自由な発想でどんどん別の方向へ行っていました。
そんななか悩んで今回原点を見たことで作りのヒントとなって戻ってきたような、そんな感覚がおもしろい発見でした。

 

そうそう。
実はもう1つ作っていた左右対称を考えて作ったサンプルポーチ。

見てもらったところ

左右対称の

違う~!!

とハッキリ言われてしまいました。笑。
でも良かった!
はっきり言ってくれたことと、私もこれは違うなと思っていたので。(正面からは普通ですが・・・)
これは、ないよねーと二人で笑いました。笑。
左右対称にこだわりすぎて、やりたいことが違う方向へいくのは違うな。ということを実感しました。

 

野中は悩んでいる取手をつけて今作っている鞄を完成させるとのこと。
また考えてみます!!と悩んでいる様子のなかとてもいい笑顔が印象的でした。

 

東京⇔名古屋 それぞれ並走している二人がときどき交差する、日記形式の試作レポート

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