映画風のタイトルにしてみましたー!!楠です。
THE REVENGE
私にとってはリベンジの時だったのです。
前回のときは考えて試作まではしていたのですが、出てきたアイディアが別の革の方が合っていると思い脱線してしまい参加できませんでした。
それはそれで別のものが出来て楽しかったのですが。(それが今年の夏に出した紙袋トートでした)
今回は革をムニムニ触りながらこの柔らかさを生かしたいなと考えていました。
でもなかなか出てこない。今回もダメか・・・
そう思っていた矢先、アイディアは思わぬ日常からやってきました!!
ベテラン根本の作った鞄(薄型ギボシ留めショルダー:CK-22)を検品していたときです。
(私たち製作陣は日々ペアを組んだりしながらお互いに検品しあっています)
あっ!
きたきた!
きたー!
検品中でしたが写真を撮り、スケッチをしました。
このムニッと感。
これだ!
突然出てきて、その日の夜に早速試作をしました。
1回目は適当に、出来るかどうか試そうと思っていたのですが、ほぼ形が出来てしまいました。
ただファスナー部分だけ縫いずらいことと開けずらいことが気になりました。
次の日に少し大きくして作ったのですが問題は変わらず、帰り道で布をずっと曲げたりひっくり返したりしながら考えていたところ・・・はっと!思い付きました。
逆転の発想とまではいきませんが頭を柔らかくして考えたら出てきたような気がしました。
早速次の日に試してみたところ問題は解決!!
自分でも驚くほどのスピードでできていきました。
サイズも自分が使いたいサイズを考えて出しました。
実はこの型紙正方形なんです。笑。
型紙いるかな。笑。
上と下を折って摘まんでいるので長方形になっているだけなんです。
ADJUSTABLE?
このポーチの面白いところは曖昧なところ。
形が決まっているようで決まっていないんです。
入れるものによってマチの幅が変えられるんです。
本来ひっくり返すところを途中までひっくり返し一部を止める。
その事によって自分で形を作ることができるんです。
ペタンコ状態のときはスマートに鞄のなかに収納できるポーチやペンケースとして。
マチ幅を持たせればワックスやクリームなどの立体的なものもしっかり入ります。
底の端を縫い止めることでマチ幅があるときはもちろんのこと、薄い状態でも立たせることができるのです。
革を曲げたときのしなやかな柔らかさを生かすために極力縫い目を減らし、最低限のポイントのみ縫うことでシンプルに見えて意外と自由度の高いポーチに仕上がりました。
coming soon!!
という訳でまた長くなりましたが!!笑
私の参戦したかった馬革企画が来年1月から革色新たに始まります!!
ポーチ以外にも新作があるので、お楽しみに!!