ヘルツ名古屋店 作り手の草間です。
今回のブログは自分が作りました新作についての裏小話です。
フラプト手帳カバー(KB-3)
新作として発売してから早1ヶ月以上が経ちました。カット、制作、販売と関わって頂いたスタッフのおかげでお客様に自信をもって、ご提供できていること本当に嬉しく思う今日この頃です。
ありがとうございます。
フラップの差込部分が固いとのご指摘を頂くこともありますが、最初はできるだけフラップが緩くならないようキツめに作っています。革が馴染んだら差し込みやすくなりますので、ご理解頂けたら幸いです。さてさて実はこの手帳カバー。フラップの形状が同じ姉妹品があります。
フラップミニマム名刺入れ(KV-2)
どちらも差込式のフラップが特徴的で、これは試作の段階で意見交換を重ねていくうちにそうなっていったという経緯があるのですが、ここで1つ言いたいことがあります。
「フラップ、真似しないでくださいよ~村松さん(笑)。」
この手帳カバー。当初フラップをバネホックと呼ばれるボタン?みたいなもので留める仕様だったのです。段差が極力でないように、フラップで留めるというコンセプト自体は同じだったのですが、ヘルツで新作全般を担当している作り手の村松からは一度ばっさりボツをくらいまして・・・。
「単純にカッコ悪い。でもコンセプトはいいよね。」
コンセプトが良くても、見た目悪いって、よく考えたらほぼやり直しじゃないか!!(笑)
こうして振り出しに戻りつつも、自分の中で考え出たアイデアがフラップを差し込むというものでした。それから更に試作を重ね、無事にOKをもらい、ホッと一息ついたのも束の間。
ある日ふと村松から「マネしました」とのメールが。
メールに添付されていた画像には同じフラップの形状をした名刺入れ。
マジかい!と最初は思いましたが、差し込み式のフラップのアイデアが名刺入れにうまく落とし込まれていて、悔しいと同時に凄いなぁと思った事を覚えています。
やられた。というより純粋にワクワクしてしまって、だから「兄弟機みたいな感じで出しましょう!」と提案しました。本当は自分が名刺入れも作りたかった気持ちはありますが(笑)。
そんな次第で姉妹品として出す事に至った訳ですが、今考えるといいアイデアには広がり(応用が効くという意味で)が生まれるのかなとポジティブに捉えています。
作る中でいつもは1人で考えることが多い中、今回の手帳カバーは意見交換を積極的に行いながら進めたという感じで、誰かと一緒にひとつのものを作っているような感覚が新鮮でした。
キャンバス企画の時もそうでしたが、商品が生まれる背景って本当に色々なんだなぁとしみじみ思います。当たり前なんですけど、同じスタートはないなって。そこが面白いのかも。
HERZの好奇心旺盛で、何でも取り入れていこうという精神があってこそかもしれないですね。
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とりあえず次は僕が村松さんのアイデア、マネしてもいいかな。
あと、このブログみて怒らないでくださいね(笑)。