各店の作り手とペアを組んで作る2周年記念鞄
ヘルツ名古屋店の作り手:草間(写真右)です。
名古屋店2周年記念鞄のスタートをきらせて頂くことになりました。
最初で最後となる2周年の企画内容は、見出しの通り、名古屋のスタッフが各店の作り手とペアを組んで、記念鞄にふさわしい新商品を作るというもの。名古屋店の店長:上広から2周年の企画が説明され、一緒に作ってみたいと思ったのが、仙台店店長の清水でした。
清水は、これまで多くの新作を生み出してきた、ヘルツ歴15年の僕にとっての大先輩!
昔のヘルツを経験しながら、一体どのように鞄をつくってきたのだろう?
そんな事をふと思い、おそるおそるペアの希望を伝えると二つ返事でペア成立!
わくわくドキドキの企画がスタートするのでした。
ヘルツの歴史を踏まえつつ、新しい物を造る
問題は記念鞄をつくるためのテーマ決め。
いくつか案を出し合うと、「ヘルツの歴史を踏まえつつ、新しい物を造る」が2人の共通した考えでした。今や定番となっているヘルツの鞄達もそれがつくられた頃は斬新で面白い発想の物ばかり。
「この革でつくったら面白いんじゃないか」
「こんなつくりはどうだろう?」
昔も今も変わらずヘルツのものづくりは、一人一人の好奇心から生まれます。過去から今までのヘルツの歴史を話している中で、共通していた「ヘルツの歴史を踏まえつつ新しい物を造る」という考えをもとに、おのずとテーマは「斬新なモノを作る」に決まりました。
斬新なモノ
上で真面目なことを言っていた割にざっくりとしたテーマです(笑)。
あえてテーマを制限しすぎずに、それぞれが自分の思う斬新さについて考えた方が面白そうだったからです。ただ結果、この自由度がお互いに全く違うベクトルの物をつくることに・・・。
さあ、一体どんなものができたのか!
まず私、草間の「袋」をモチーフにした鞄3点をご紹介します。
多機能なモノがあふれる中で、「モノを入れる」だけの機能しかもたない「袋」という形を革でつくったら面白いものになるのではと思いつくりました。
1. ショップバッグ
ショッピングの際にもらう紙袋がモチーフです。
紙の「くしゃっ」とした質感をだすため、ウォッシュ加工を施しています。
素材が紙だとすぐやぶれてしまいますが、革であれば長くお使い頂けると思います。
お出かけの際のお供に是非!
2. エコバッグ
画像のようなエコバッグをイメージしています。
物を入れた時、袋のようにしわができる感じが気に入っています。
本体は金具を使っていないため軽く、持ち手の部分はしっかりしているので、肩に掛けても痛くないはずです。
3. 封筒
封筒の定義は「手紙などを入れる紙袋」。
立派な袋の一種なのです!昔ノートパソコン用のケースとして革の封筒を使っていたことを思い出し、今回ヘルツの革でつくってみました。
13インチの薄型ノートパソコンであれば、ゆとりをもって入るサイズです。
もちろん書類、ノートなどをいれるクラッチバッグとしてもお使い頂けます。
革紐をくるっと巻き付けて留めます。アナログですが、慣れると動作もスムーズです。
3点とも「袋」の形を意識しているので、余分なポケットや装飾は一切ないですが、その分シンプルで使いやすいものになったと思います。
4. ガバナーボストン
最後は清水の「ガバナーボストン」です。
ファスナーの開き方が特徴的で、横のホックをはずすと、ファスナーを上まで引き上げることができ、がばっと口が開きます!
手持ちはもちろん、肩掛けも可能です。
縁のヘリ巻きや取っ手の金具の付け方など、細かい部分も通常のヘルツの定番品と違い、エッジの効いたものになっています。丸カンの中をファスナーが通るというこれまでヘルツになかったデザインで名古屋店の2周年にふさわしい斬新な鞄が出来ました!
名古屋店2周年記念鞄の第一弾は計4点の鞄
「斬新なモノ」というテーマのもと、清水店長はファスナーを使った新しい構造を、私は袋をモチーフに鞄をつくるというアプローチを、それぞれが方向性の違う面白い結果となりました!
販売について
ご紹介した鞄は名古屋店、仙台店のみでの企画販売となります。
いくつか現品で販売しておりますので、是非お手にとってご覧いただけると幸いです。
尚、価格・仕様等は予告なく変更する場合があります。
気になった方は、いずれの店舗に直接お問い合わせをお願いいたします。