試作の日々です

公開日:2024/12/05

こんにちは。仙台店の山川です。
仙台店の前のイチョウ並木もきれいなキイロに色づき、写真を撮っている方もちらほら、、、と思っていたらもう散り始めました。これから一気に寒くなりそうです。

仙台店前のイチョウの木

街中もクリスマスの装いになり、楽しげな雰囲気が溢れています。
仙台店もクリスマス仕様になりました！

店内のクリスマスディスプレイ

大切な人や自分へのプレゼント探しに、ふらっとお気軽にお立ち寄りください。

理想の鞄を目指して試作の日々です

さて、今回のブログは試作についてです。
ブログを書くタイミングで海外旅行に持って行く鞄を作ろうかなと思っていたので、完成までは至っていませんが、その様子をちょこっと書いてみようと思います。

事の発端は今年の夏。

私事ですが、久しぶりに海外に行ってきました。
北極点を通過する13時間越えのフライトはなかなか体に応えましたが、現地に着くと普段の生活とは違う景色や環境にたくさん刺激をもらいました。

仙台店山川の夏休み1

仙台店山川の夏休み2

仙台店山川の夏休み3

この旅は二本ベルトの2wayミニバッグ(CW-67)と一緒に街をめぐりました。

丁度良いサイズ感で普段から日常使いしているこの鞄。旅先でもとても重宝しました。
クラシックな見た目がプラハの街並みととても合っていました。

仙台店山川の夏休み4

ただ、海外の旅となると心配なのが防犯面。
パスポートや財布をはじめ、旅先では使わないけど肌身から離したくはない自宅の鍵など、もう少し防犯面を意識して収納したい気づきがありました。

定番品から自分の旅スタイルに一番合ったものを選ぶのも良いけど、いっそのこと次回の旅に向けて作ってしまおうと思い立った次第です。
普段からちょこちょこメモしている鞄のデザインやアイデアを見返してみると、厚い革を想定した作りや、外縫いのポケットが多くメモしてありました。

僕が思うヘルツらしさはこの組み合わせ。
丈夫で長く使えるこの組み合わせで今回はやってみます。
旅先で鞄から出し入れする物は次の4つに大まかに分類できそうです。

〈1〉出し入れの頻度が多い。そこまで盗難が心配ではない（ガイドブック、ペン、地図、ノートなど）。

〈2〉たまに出し入れする。絶対に盗難は避けたい（パスポート、航空券、レンタルWi-Fi機器など）。

〈3〉旅先では不要な貴重品（自宅の鍵、日本円など）。

〈4〉大きめの荷物（衣類や飲み物など）。

これらのものをうまく収納できるような機能に落とし込むのが目標です。

鞄本体はファスナー開閉で〈4〉を出し入れしやすくし、その内側と外側にいくつかのポケットをつけて〈1〉～〈3〉をしまってみます。
外側のポケットはヘルツっぽく外縫いのポケットを。
せっかくなので複数取り付けたい欲が出てきました。

イメージをスケッチして……

試作のラフスケッチ1

メインの収納部の中に、マチなしのファスナーポケットを複数付け、パスポートや鍵を別々に収納。
パスポートなどにアクセスするまでにファスナー2回開けないといけないのでスリ対策になりそうです。

試作のラフスケッチ2

ガイドブックやノートは、いちいちメインの収納部の中を探さずにダイレクトにアクセスできるように外側に入れられるように。
いまどきはスマートフォンで事足りるのでガイドブックを持って行く人は減っていると思いますが、とりあえず海外旅行のガイドブックといえばの『地球の歩き方』が入るサイズにしてみました。

試作のラフスケッチ3

このポケットの開閉は出し入れしやすいように差し込み金具（左）で、小さめのポケットの方は舟美錠（右）にベルトを通す少し手間のかかるタイプに。

試作のラフスケッチ4

自分も開け閉めが面倒なら、スリも面倒でしょう。ここにはWi-Fi機器でも入れましょうか…！
大体のサイズと構造が決まったので、実寸大に描いてサイズ感を確認。

試作のラフスケッチ5

うん、ヘルツっぽい気がします。

試作のラフスケッチ6

紙でパーツを切り出します。
縫うかわりに貼り付けていって……

試作のラフスケッチ7

出来ました！

うーん。何かしっくりきません。
いつものことですがなかなか一発では思い通りの形になりませんね。
紙で満足のいくものが出来れば革での試作に移りますが、夜も遅くなってきたので今日はここまで。
自分でお金を出して買いたいと思える理想の鞄になるまで、何度も練り直そうと思います。
完成して発売できるときには、一体どんな鞄になっているのか。
いつになるかわかりませんが、楽しみにしてくださる方がいれば嬉しいです。

以上、試作の様子でした。