ボーナストラック! キナリ×キャメル編<5・楠のトートとペンケース>

ボーナストラック! キナリ×キャメル編<5・楠のトートとペンケース>
オンラインショップ本店大阪店仙台店名古屋店で販売を開始した全9型。 作り手毎にモノローグ形式でご紹介します。 トップバッターは楠。思いの丈を語ってもらいました。

ふつうトート帆布バージョン

自分の「使いたい」を追及、果たせリベンジ?!
手持ちの村松氏
ふつうトート帆布バージョン

1枚で豪快に包みたい

定番のフツウトートでは、大きすぎる面を革で取ることはかなり困難です。 1枚で作ってみたいという思いを残していたことを思い出し、キャンバスでなら、それをメリットにも変えられて作れると思い、1枚のパターンで作ることにしました。
1枚で豪快に包みたい
さらにパターンもキャンバスの特性に合わせてさらにシンプルに。なるべく直線だけで、横幅だけ定番のフツウトートT-3-Mサイズを参考に、生地幅をそのまま活かして切ったところ・・・ まったくの偶然ですが、高さもMサイズとほぼ一緒だったんです。びっくりしましたー。
高さもMサイズとほぼ一緒
また、直線のパターンでフツウトートと同じような形を出すために、作りを少し変えました。革だとボリュームが出すぎてしまう作りなんですが、キャンバスには合っていると思います。
定番フツウトートとの作りの違い
フツウトートと同じようでちょっと違うトートができました。

使ってみました

内縫いでやわらかく、はじめから使いやすいです。外から見るとキャンバスの分量が多めでカジュアル感が強いと思います。 対して、本体口からちらっと見える内側、荷物を多く入れて下まで見えない状態だと、まるで内側が全て革でできているようでちょっとした高級感が漂います。鞄を開けるたびに内と外のギャップを楽しめるのではないでしょうか。
内側に見える革部分
個人的には、やはり白いので、デニムの色移りなどが気になるし、汚れるのがいやで、これまで色の薄いカバンは使ったことがほぼありませんでした。 でも、思っていたほどではなかったという気もします。一番汚れる底部分は革でホールドされているため、少し安心感もありました。軽さというメリットも毎日使うには大きいです。
キャンバスフツウトート使ってみました

ぺたんこペンケース

革ではできないことに挑戦
印籠風ペンケ
ぺたんこペンケース

「折る」という作業

しっかりとした生地の厚みとパラフィン加工によるハリ感があることで、普段はできない(パキパキと)折るということを活かした形が作れると思いました。 <形のイメージ> 革モノというよりは、お茶のパッケージや牛乳パックなどのプロダクトによくある形を意識して作りました。折る、たたむ、縫う、というシンプルな工程ではありますが、思いのほか素材感を活かした個性的な仕上がりになりました。
「折る」という作業
これもトートと同じく、キャンバスの形はシンプルに四角です。

コンパクトにも、マチ付きにも

ペンの少ない人はぺたんこ状態で。ペンの多い人はマチを立体にして箱型の形状にして使用することができます。見た目以上の収納力が魅力です。
見た目以上の収納力
マチを広げて
※マチは予め立体にしておいた方がきれいに収納できます。
革には革の制限があり、キャンバスにもまた制限があるのだとあらためて実感しました。どんな素材にもそういったことがあり、特徴を理解することが大切だと思いました。 革もキャンバスも、変化のある素材で、寿命は違えど時の流れを感じる素材同士。どちらかだけが変化しないというのは不自然ですが、この二つの組み合わせは相性が良く、とても自然な経年変化です。だから昔からある定番の組み合わせなのではないでしょうか。ボーナストラック!キナリ×キャメル編はこちらから
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