作り手のエプロンコレクション
使う人の仕事や頻度によって、はたまたメンテナンスの具合によって、汚れやツヤの風合いに個人差が出る革鞄。その人の癖や使い方が表れるのも道具のおもしろいところであり、そこが醍醐味だと思っています。
エプロンも例外ではなく、作り手たちにとっては立派な道具、、というか必需品。ものすごい勢いでミシンを踏み、コバを磨き、、みんな鞄や小物を作っていることは変わらないのに、それぞれの癖や好みで違う風合いになっている作り手のエプロン。
肩への負荷のかかり具合を調節したり、すり減る部分を革で補強したりして、使いやすく工夫する人。毎日楽しく鞄作りができるようにと考えている人もいれば、意外と無頓着な人など、作り手によって様々です。今回は、彼らの毎日の相棒、エプロンを通して、作り手を少しご紹介します。
<質問内容>
- 1.どうしてこのエプロンにしたの?
- 2.カスタマイズしたところ
- 3.製作でかかせないアイテム(ピン留めとか、輪ゴムとか)
- 4.趣味、好きなもの
まずは仙台店の家主、作り手:清水の場合
1. 安くて丈夫なので、いつもホームセンターでデニムのコレを買ってます。大体年一回買い換えてます。
2. 暑がりなので上半身を切り落として腰下だけのエプロンに改造してます。あとはケガキとモデラーを差すポケットとライターなんかを入れるポケットを付けてます。仙台工房はお店併設なので見栄えを気にして、今回は腰ひもを革のベルトにしてみました。
3. ケガキです、あちこちに置き忘れるので名前を書いてます。
4. サーフィン、バイク。
パンタフレームシリーズやタンドー商品など、がっつり趣のある鞄たちを定番に仕上げたベテランの作り手です。
続いて清水の先輩にあたる作り手:増澤の場合
1. 初めから胸の位置にポケットが付いていたから。
2. その胸のポケットに縦に一本ステッチを入れて二分割している。
3. ケガキ(必需品)、蛍光ペン(リストのチェック用)、小さいメジャー(あると便利、いつもエプロンの右下の二段ポケットの小さい方に入れてます。
4. バイク、キャンプ。
スタッフ内では「ゴリさん」の愛称で親しまれています。
技術の高さはHERZ内でもトップクラス。
各店舗を渡り歩く、作り手:野口の場合
1. 一度やってみたかったので、気に入った生地が見つかった時に自作しました。
2. お店でも着けていることが多いので、色の経年変化がわかるように多色使いです。うっかり赤だけ入れ忘れたのですが。
3. ケガキです。ずっと使っていたら、これじゃないと落ち着かなくなりました。
4. お店のディスプレイ用に、訳の分からぬものを作っているのが幸せな時間です。
大阪店のオープン立ち上げをきっかけに各店を周る野口。
自作のエプロンを披露してくれました。
仙台店の新人作り手:おだしまの場合
1. タフさと収納の多さ。
2. 胸ポケットとペンホルダーの増設。
3. 修行中のためメモ帳。
4. ロックフィッシュ(釣り)、サッカー。
端革で作ったポケットとペンホルダー。作りはまだまだかな!?
ベテランの作り手たちに見守られ、これからどんな商品を作ってくれるのか楽しみです。