<本編に登場している革色は、現在販売しておりません。予めご了承ください。>
この「形を巡るこばなし」。
きっかけは前述ミニマムたちのリバイバルでしたが、
そもそも村松は、この馬の革で長財布も作ろうとしていたようです。
あ、やっぱりミニマムだったんですね。
この間、数日。かくしてあっという間に、馬革の長財布は極厚のマチを配した外縫いのL字ファスナー長財布(WL-3)に姿を変えたのでした。
日頃、思い溜めてきた形を記憶から引き出してくる──
目の前にある革からできそうな形を思い浮かべる──
思いついた形に合う素材を探す──
それは、いつも作り手の頭の中で相互的に連動している作業のようです。

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この馬の革で、以前作ったことがあるL字ファスナーの長財布をもう一度作りたいと思って。 もっとシンプルに、もっと使いやすく、もっと作りやすく。 ミニマムを目指して作ってた。



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それで、作りやすくするために本体を内縫いから外縫いに変更してみることに。 だけど外縫いで作った時のものがあんまり良くなかった。

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この形とこの革、合ってない。

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どうせ外縫いにするなら、もっとハリのある、ラティーゴが合いそう。



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で作ってみると、断然こっちの方がいい。


