実はその前に 形が探すvol.3

実はその前に 形が探すvol.3
<本編に登場している革色は、現在販売しておりません。予めご了承ください。> この「形を巡るこばなし」。
あたらしいものを作る
きっかけは前述ミニマムたちのリバイバルでしたが、 そもそも村松は、この馬の革で長財布も作ろうとしていたようです。
  • この馬の革で、以前作ったことがあるL字ファスナーの長財布をもう一度作りたいと思って。 もっとシンプルに、もっと使いやすく、もっと作りやすく。 ミニマムを目指して作ってた。
作ってみてる
内縫い馬財布
内縫い馬財布
あ、やっぱりミニマムだったんですね。
  • それで、作りやすくするために本体を内縫いから外縫いに変更してみることに。 だけど外縫いで作った時のものがあんまり良くなかった。
外縫いと合ってない
  • この形とこの革、合ってない。
合ってない
  • どうせ外縫いにするなら、もっとハリのある、ラティーゴが合いそう。
ラテ×コバ作りました
ラテ×コバ縫いました
ラテ×コバ磨きます
  • で作ってみると、断然こっちの方がいい。
断然こっち
この間、数日。かくしてあっという間に、馬革の長財布は極厚のマチを配した外縫いのL字ファスナー長財布(WL-3)に姿を変えたのでした。
WL-3前身と
日頃、思い溜めてきた形を記憶から引き出してくる── 目の前にある革からできそうな形を思い浮かべる── 思いついた形に合う素材を探す── それは、いつも作り手の頭の中で相互的に連動している作業のようです。
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