村松と他の誰かのコラボレーション企画「&」、第三弾は渋谷工房の作り手:中村が登場
カゴトート(NM-KAGO)、本店、大阪店、仙台店、名古屋店でも期間限定で販売しています。
完成、そのあとに
散らばってみえた要素が一気にかたちになると、ほどなく別バージョンもできあがりました。
完成した後、村松は感じていた不安を中村に話してみました。
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村松中村さんてさ、取っ手が決まってないのに、本体作ったりするよね。 イメージが出来上がってない状態で作り始めるというか。 いろんなパーツをいろんなタイミングで作るから、アレッ今どこに向かってるんだろう? って不安に思う時があったよ。
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中村ふふ、そうですね。なんか...今まで考えだしたら何にも作れなかったから、 煮詰まっても、考えてるだけよりは、ちょっとでも手を動かしてるほうがいいかなって。 明確なイメージはないんですけど、手を動かしながらちょっとずつ完成形を探っていく感じというか。
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村松ふーーん。 ・・・そういう作り方って、彫刻をやってたからなのかな?
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中村う~ん、そういう訳でもないと思うんですが・・・ あ、でも、彫刻やってたときも、やんわりしたイメージを持ちつつ、粘土を塊でボン!ボン!ってくっつけて、後から足したり引いたりしていくっていう進め方でした。 形を決めていく過程が…あの感覚に似てるかもしれません。美術大学の学生時代、中村は彫刻を専攻していました
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中村そうやって、偶然できた形とか物に助けられるときってありません?
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村松あ、それはあるかも。自分が想定してるものじゃないのに、「結構いいなあ」って思うとき。 そういう時もたまにはあるんだけど、自分はやっぱり最初に細かいイメージを固めて、それを形にしていくっていう進め方だね。中村さんの場合は、完成像をはっきり決めずに手を動かしながらそれを探っていくって感じなのかな、なんかアーティストみたいだね。アハハ。
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中村え~~やめてくださいよ。ただ決められないだけなんですよ。それで時間もムダにかかっちゃうし、作ってるのに鞄に仕上げられないんですよ。本当は、私もバシッと「イメージをかためて作り始め」たいんです。 それができるに越したことないです。
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作ったものや作ることに関して、普段は主張しない中村の話が聞けた貴重な機会。
正直なところ、この企画に巻き込まれたのも大いに躊躇がみてとれましたが、端からはこんな個性が在籍しているというのも一興だと思うのでした。
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