スタッフの私物で自身のお手入れ方法をご紹介
革製品を使う上で忘れてはならないのが、お手入れです。
定期的なお手入れやメンテナンスによって、より長く使い続けることができ、革の醍醐味であるエイジング(経年変化)を存分に楽しむことが出来ます。ヘルツの革製品は、定期的なオイル塗布をして頂くことが基本ですが、それぞれの使用方法や好みによってもお手入れ方法は微妙に異なっているようです。
今回はスタッフ私物のヘルツバッグや革小物で、実際どんなお手入れをしているのか、愛用品の紹介とメンテナンスの実演を交えつつ、取り上げていきます。
スタッフそれぞれでお手入れ方法も変わってきます。ご参考程度にお読み頂けたら幸いです。
今回、自身のお手入れ方法を実演するのは、オンラインショップスタッフの斎藤。HERZやOrganの革製品を複数点使用中で、その中から幾つかの鞄と小物をピックアップしてお手入れ方法をご紹介します。
革製品全般が好きな斎藤はお手入れの仕方にもちょっとした拘りがあるようです。そのあたりも詳しく掘り下げていきましょう。
斎藤愛用のバッグと小物はこちら
バッグは以前にスタッフ愛用品でもご紹介したデイパック(R-93)。小物はL字ファスナーミニ財布(KK-38)、Organモデルの小物入れ・ポーチ(GS-1)を使用中。他にも愛用している革製品はあるようですが、今回はこの3点を持参してもらいました。
デイパック(R-93)の愛用品紹介ページへ
お手入れ方法の実演
はじめはブラッシング
お手入れに使うグッズ。右下にある木のプレートの使いどころが気になります。
はじめは馬毛ブラシを使います。
全体をブラッシングします。力加減は強過ぎず弱過ぎず。
縁や窪みはホコリが付きやすいので、しっかり掃きます。
続いて水拭き
次は水拭きです。斎藤は着古したTシャツをカットして再利用。写真は水で濡らしてしっかりと絞った状態です。
全体をまんべんなく拭いてきます。柔らかい革のバッグは、中に手を入れて抑えると拭きやすいです。
革製品は使っていくと様々な箇所で癖やアタリが出てきます。
元には戻りませんが、水拭きと一緒に形を整えたりもします。
リュックストラップも水拭きします。
ストラップの下部まで拭きます。
ブラッシングと水拭き後のデイパック。少し置いて乾かします。
その間に小物も軽くブラッシングして水拭きをすると効率的です。
そしてオイル塗布
いよいよオイルを塗ります。使用しているのはラナパーです。
薄く均等に延ばすイメージで手早く全体にラナパーを塗ります。
四隅や底面は気持ち多めに塗っています。
水拭き時に形を整えた所も同様に塗布します。
本体同様、リュックストラップにも。
ファスナーにオイルを塗ると滑りが良くなりますので、是非お試し下さい。
塗布完了。革に油分を浸透させるため、半日ぐらい置いてから仕上げの乾拭きに入ります。
仕上げの乾拭き
タオルで全体を乾拭きします。
オイルを塗り過ぎた箇所はここで拭きます。
ストラップもしっかり拭きます。
あえて艶を出したい箇所は更にオイルをいれて、磨くように拭くことも。
Organで使用している革は油分を多く含んでいるので、基本的に乾拭きのみのメンテです。
バッグが終わった後に小物類もまとめて乾拭きしています。
普段はここでお手入れ完了ですが、たまにこんな事もしています。
【番外】ストラップのコバ磨き
毎回行っているお手入れではありませんが、ストラップのコバ面の毛羽立ちが気になった時、こちらの道具を使って磨いています。
ツボ押しマッサージ等で使う木のプレートと布を使います。
布をプレートに巻きます。
ストラップのコバに合わせて・・・。
上下に動かして磨きをいれます。
お手入れ完了!!
以上、オンラインスタッフの斎藤が実践しているお手入れ方法でした。話を聞いていると鞄だけでなく、革靴のお手入れにも興味があるようでメンテナンス用品は他にも色々所有していました。写真が多く、やることが多いように見えますが、実際の作業量はそこまで多くはありません。休日にゆっくりと楽しんでお手入れして頂ければ嬉しいです。
とは言え、ここまでするのは手間という方もいらっしゃると思います。そんな方にはラナパーでのオイル塗布をおすすめします。定期的にオイルを塗るだけでも革製品は長持ちしますので、実践してみて下さい。